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ビデオリサーチ、関東の視聴率調査を900世帯に拡張。タイムシフト測定も

 ビデオリサーチは、10月3日から関東地区の視聴率調査世帯を900世帯に拡張するとともに、この900世帯を対象に、録画番組の視聴状況を調査する「タイムシフト視聴測定」を開始する。

 同社では、2013年9月からタイムシフト視聴調査を関東地区の300世帯を対象に実施してきた。これを視聴率調査600世帯に統合し、900世帯とするとともに、全世帯に視聴率調査とタイムシフト視聴測定に対応できるセンサーを配備し、900世帯内でタイムシフト視聴測定を行なう。タイムシフト視聴の調査には、録画番組再生時に番組の音声を認識し、どの番組を視聴しているかを判別する「音声フィンガープリント」技術を採用する。

 タイムシフト測定と視聴率調査(リアルタイム放送)は別の指標として扱い、タイムシフト測定データは契約事業者に提供予定。世間にタイムシフト測定データを公表するかどうかは未定としている。

 また、スマートデバイスによるテレビ視聴の測定についても、準備開始し、2016年10月から試験的に実態を把握する取り組みを開始する。テレビ放送をチューナで受信し、スマートフォンやタブレットなどを用いた視聴の実態を測定するもので、TVerやGYAO!などの通信系のサービスは対象外。ビデオリサーチでは、「これからのテレビメディアデータの研究として、テレビ視聴測定範囲の拡大やデータ提供のあり方などについて検討していく」としている。