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シグマ、シネマレンズ事業に参入。ズームなど8機種を'16年末から順次発売
2016年9月9日 20:03
シグマは、オランダ・アムステルダムで9日から開催されている放送機器展示会「IBC 2016」において、シネマカメラ用の交換レンズライン「SIGMA CINE LENS」を発表。映像制作市場に参入する。ズームレンズと単焦点レンズを8機種ラインナップし、価格はすべて未定だが、2016年末より順次発売予定。
第1弾製品としてズームレンズ2機種を、国内と米国で'16年末に先行発売。いずれもEFマウントとEマウントに対応するモデルが用意され、後日PLマウント対応モデルも追加予定。さらに’17年以降順次、ズームレンズ1機種と単焦点レンズ5機種を市場投入し、計8製品を展開する。
ズームレンズは、APS-Cサイズ/スーパー35mmサイズのイメージサークルに対応する「High Speed Zoom Line」2機種と、APS-C/スーパー35mmに加えてフルサイズにも対応する「FF Zoom Line」1機種を用意。いずれも6K〜8Kクラスの高解像撮影に適しており、高い光学性能を備えつつ、「コンパクトさと桁違いの価値を両立させる」という。
High Speed Zoom Lineは「18-35mm T2」と「50-100mm T2」をラインナップし、いずれも絞りはT2〜T16。PL/EF/Eマウントに対応する。
FF Zoom Lineは「24-35mm T2.2 FF」で、EF/Eマウントに対応。絞りはT2.2〜T16。
このほか、単焦点レンズ「FF High Speed Prime Line」は、フルサイズ対応の20/24/35/50/85mm 計5本をラインナップ。絞りはいずれもT1.5。
現在の映像制作市場におけるシネマレンズについて、シグマは「高画質でリーズナブルな価格の小型デジタルシネマカメラが普及し、個人や小規模プロダクションが映像制作を行なう機会が増加。一方でシネマレンズにおいては、高性能かつコンパクトで品質と価格を最適化した製品が長らく待たれている」と指摘。
そのため、自社開発のスチルカメラ用レンズ「Art」シリーズで培った光学設計のノウハウと量産体制を活かし、光学系はそのままにメカ機構をすべて新規開発。コンパクトながら本格的な撮影に対応するレンズラインナップを実現する、としている。