サトレックス、ハイレゾイヤフォン「Tubomi」に真鍮筐体モデル。9,800円

　サトレックスは、ハイレゾ対応のカナル型イヤフォン「Tubomi」シリーズの新モデルとして、筐体に真鍮を使った「Tubomi 真鍮(DH302-A1Bs)」を10月27日に発売する。価格は9,800円。

Tubomi 真鍮(DH302-A1Bs)

　Tubomiシリーズは、いずれもダイナミック型のホシデン製9mm径ドライバを採用。既発売の「DH298-A1」は樹脂製、「DH299-A1」はアルミ削り出しのハウジングを採用しているが、「Tubomi 真鍮(DH302-A1Bs)」はその名の通り、真鍮を使っているのが特徴。

　ハウジングの素材が異なる事で、音色の違いが生まれる事から、「楽曲によって、ハウジングの異なるモデルを使い分けるといった楽しみ方もできる」という。いずれのモデルも日本製。

　真鍮は比較的柔らかい素材であるため、傷がつきにくく、酸化を防止するためのコーティングにもこだわったという。

　インピーダンスは32Ω。感度は104dB/mW。再生周波数帯域は20Hz～45kHz。ケーブルを含む重量は約15.3g。ケーブルの長さは1.2mで、入力プラグは金メッキ仕上げのステレオミニ。4サイズのイヤーピースが付属する。

音を聴いてみる

　ハイレゾプレーヤーの「AK70」と接続して試聴した。

　既存の樹脂ハウジングモデルは響きの少ないニュートラルなサウンド、アルミモデルは爽やかで精密な描写だが、真鍮モデルはよりドラマチックなサウンドだ。特に中低域の音圧が豊かだ。アコースティックベースが深く沈み、響きも豊かでドッシリとした安定感のある音になっている。

　ただ、低音が膨らみ過ぎてボワボワするほどではない。高域の抜けの良さも維持されており、ハイレゾならではの細かな音の描写も適度に描いている。真鍮ハウジングの効果か、高域にも温かみがあり、“美音”が楽しめるイヤフォンだ。