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録画番組をiPhoneで持ち出し視聴。東芝SeeQVault SDリーダーのLightning版

 東芝は、テレビやレコーダに録画した番組を持ち出して、スマートフォンやパソコンなどで視聴できるSeeQVault対応のmicroSDカードとiPhone/iPad対応カードリーダー/ライターのセット「MSV-LTAシリーズ」を10月22日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、16GBのmicroSDHCが付属する「MSV-LTA16G」が9,980円前後、32GB付属の「MSV-LTA32G」が11,800円前後、64GB付属の「MSV-LTA64G」が14,800円前後。

MSV-LTAシリーズ

 SeeQVault対応microSDHCカード単体の「MSV-Aシリーズ」も同日より発売し、店頭予想価格は、16GBの「MSV-A016G」が2,680円前後、32GB「MSV-A032G」が4,380円前後、64GB「MSV-A064G」が7,980円前後。

microSDHDカード単体の「MSV-Aシリーズ」(64GBモデル)

 「MSV-LTAシリーズ」は、著作権保護のSeeQVault(SQV)に対応したmicroSDカードの第2世代モデルと、iOS機器に接続するLightning端子搭載のSQV対応microSDカードリーダー/ライターがセットになっている。

 東芝のテレビ「REGZA」や、レコーダの「レグザサーバー/レグザブルーレイ」など、SQV対応レコーダの録画番組をmicroSDにHD画質のままで書き出し、外出先でもiPhoneなどで視聴可能。対応するREGZAは、G20X/J20X/Z20Xシリーズなど。レグザサーバー/レグザブルーレイは、DBR-T670/T660/T650/T560/T550、DBR-M590。11月上旬に発売される新レコーダのDBR-T2007、DBR-T1007、DBR-W1007、DBR-W507も対応。

レコーダなどの録画番組を持ち出せる

 iPhoneなどのLightning端子にカードリーダー「SDA-L006W」を接続し、バスパワー動作で動作。ネットワーク経由のリモート視聴とは異なり、通信環境の悪い場所でも安定して再生できることなどを特徴としている。なお、ステレオミニのヘッドフォン端子を持たないiPhone 7/7 Plus利用時も、Bluetoothヘッドフォンなどを使えばワイヤレスで番組の音声を聴ける。

microSDリーダーのスロット部

 なお、同社は'15年6月にAndroidスマホ/タブレット向けのmicroUSB搭載モデルとして「MSV-RWシリーズ」を発売しており、この製品はAndroid向けとして継続販売される。

 従来のAndroid向けモデルとの違いとして、iOS機器向けにLightning端子を装備。また、Android版はmicroUSB端子の他に、USB A端子の変換アダプタも付属していたが、新モデルはこのアダプタを省いて小型化した。そのため、レコーダなどからの転送はSDカードのみとなり、SDスロットを持たないテレビ/レコーダからUSB経由で番組を持ち出す場合は別途MSV-RWシリーズでmicroSDへ転送する必要がある。

iPadとの接続例
iPhone/iPadのLightning端子に接続して利用
キャップを装着した状態
パッケージ

 iOS向けの新機能として、写真や動画、ドキュメントファイルなどのデータをバックアップ/復元するファイルマネージャに対応。microSDに、iPhone/iPadの動画などを転送し、PCなどで保存できるようになった。

「JSバックアップ for microSD」アプリの画面

 バックアップには、専用アプリの「JSバックアップ for microSD」を使用。iPhone/iPadからmicroSDへの取り込みと、microSDからiPhone/iPadへの復元の両方に対応。連絡先やカレンダー、カメラロールの写真、ビデオは一括バックアップ/復元が可能。また、写真/音楽/ビデオ/ドキュメントを個別に選択して転送することも可能。パソコンから写真や動画などをmicroSDに保存してiPhone/iPadで再生できる。

写真や動画などを一括または選択してバックアップ可能

 SQV対応microSDカードのスピードクラスはClass 10(第1世代モデルはClass 4)で、UHSスピードクラス1。カードリーダーの外形寸法は40.7×26×7.9mm(縦×横×厚さ/キャップ装着時)、重量は約7.3g。