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MrSpeakers、空気の流れを改良した新フラッグシップヘッドフォン「Flow」シリーズ
2016年10月20日 12:04
エミライは、米MrSpeakersの新フラッグシップヘッドフォン「Flow」シリーズとして、開放型「ETHER Flow」と、密閉型「ETHER C Flow」を11月下旬に発売する。価格はオープンプライス、店頭想定価格はどちらも23万円前後。10月22日、23日に東京の中野で開催される「秋のヘッドフォン祭 2016」で先行展示、製品発表会も開催する。
どちらも、ヒダのような特殊な形状を採用した特許技術の「V-Planar振動板」を採用。この振動板を平面駆動する方式は従来のETHER、ETHER Cと同じ。
「Flow」シリーズの特徴は、流体力学に基づいた新形状のハウジングを採用した事。特許技術の「True Flow」テクノロジーを使ったもので、オリジナルモデルと比べて中域の歪率を1/2以下に抑制するという。
ハウジング内で音が回折、反射を繰り返しながら進むことが、解像度の低下要因になると考え、回折・反射を低減する特殊な構造を研究。内部の固定用部材(トレイ)にある、空気(音)を通過させるための穴に、空気の流れを阻害しない構造のガイドパーツを追加。このパーツは3Dプリンタを使って成型されている。
バッフルは高精度のアルミ合金削り出しで、高い強度と質感を実現。バンドワイヤはニッケルとチタンの合金製で、快適性と軽量性を追求した。ヘッドバンド部はイタリアン・レザーとマイクロスエード製。
イヤーパッドはラム・レザー製で、ETEHR C 1.1と同じ形状のもの。1.1以前のモデルはETHERとETHER Cとで異なる形状のパッドだったが、Flowでは同じものになっている。また、従来ETEHR Cに同梱していたチューニングキットは、ETEHR C Flowには付属しない。
「ETHER Flow」の能率は96dB/mW、インピーダンスは23Ω。重量は390g。「ETHER C Flow」は能率92dB/mW、インピーダンスは23Ω。重量は470g。
ケーブルは着脱可能で、端子はSam Woo Electronics製「SN-8-4(P)」を採用。別途対応ケーブルを用意すれば、バランス駆動もサポートする。一般販売用モデルの入力プラグは6.3mmの標準端子だが、4極XLR端子のケーブルを同梱するモデルも用意。直販サイトでは、ステレオミニや4極の2.5mmなどのケーブルを同梱したタイプもラインナップする。