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オリンパス「OM-D E-M1 MarkII」、12月下旬発売で約22万円。手持ちで4K動画も

 オリンパスはマイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラ最上位機「OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII」を12月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後。

OLYMPUS OM-D E-M1 MarkII(M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO装着時)

 '13年10月に発売した「E-M1」に代わる新たなフラッグシップ機で、新開発の4/3型、有効画素数2,037万画素Live MOSセンサーや、従来比3.5倍に高速化した画像処理エンジン「TruePic VIII」を搭載。AF/AE追従しながら2,037万画素で最高18コマ/秒の高速連写が可能になったほか、4K動画撮影や、静止画の50Mハイレゾショットにも対応。5.5段分の補正が可能な5軸手ぶれ補正も備えている。ドイツ・ケルンで9月に行なわれた「フォトキナ2016」で参考展示され、日本でも開発が発表されていたが、その時点では発売日などは未定としていた。

新開発の2,037万画素Live MOSセンサー

 「DUAL FAST AF」システムが進化し、新たな動体追従アルゴリズムにより、動く被写体への追従性を向上。コントラストAFと、121点オールクロスタイプの像面位相差AFの併用により高速/高精度なAFが行なえる。

121点オールクロスタイプの像面位相差AFにも対応

 動画撮影は新たに4K(3,840×2,160ドット、30p/24p、102Mbps)に対応。さらに、デジタルシネマ規格の4K(4,096×2,160ドット/24p)もサポートし、237Mbpsの高ビットレートで記録。新Live MOSセンサーは、従来比3倍の高速読み出しが可能となったため、動画撮影時の動体歪みも効果的に抑制できるという。フルHD撮影時は、従来は最大30p記録だったが、60pにも対応した。フォーマットはいずれもMPEG-4 AVC/H.264(MOV)で、約29分の記録時間制限がある。AVI(Motion JPEG)の720p記録にも対応する。また、最大3,840×2,160ドット/5fpsのタイムラプス撮影にも対応する。

 HDMIモニタリングスルーに対応し、外部モニターとして使う「モニターモード」と、外部レコーダに記録する「記録モード」が選択可能。カメラモニター側だけを拡大表示させ、HDMI接続したモニターは等倍表示することもできる。HDMI出力記録用の同期信号も備え、カメラ側の動画記録の開始/停止に同期して、外部レコーダの動画記録の開始/停止を制御できる。HDMIからの4:2:2出力も可能になった。

 5軸手ぶれ補正を引き続き搭載するほか、新たに動画専用の電子手ぶれ補正(M-IS)も備え、これらを組み合わせることで、ぶれの影響を受けやすい4K動画の手持ち撮影を可能にしたという。液晶モニタは、初代モデルのチルト式から、バリアングル対応に強化された。236万画素の電子ビューファインダも装備。

 記録メディアはSD/SDHC/SDXCメモリーカードのダブルスロット。スロット1はUHS-IIにも対応する。バッテリは、従来の「BLN-1」から約37%増の約1,720mAhに大容量化した「BLH-1」を採用。電池残量をパーセントで表示できるようになった。

バッテリを大容量化

 本体は防塵/防滴、-10度の耐低温仕様。無線LANも備え、スマートフォンと連携してリモートAFシャッターや画像転送などが行なえる。外形寸法は134.1×68.9×90.9mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は本体のみで約498g。