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OMデジタル、時間制限なしに4K撮影できるミラーレス一眼「OM-5」

OM SYSTEM OM-5

OMデジタルソリューションズは、マイクロフォーサーズ規格のミラーレスカメラ「OM SYSTEM OM-5」を11月より順次発売する。ボディ単体と2種類のレンズキットを用意。価格はすべてオープンプライスで、ボディ単体の店頭予想価格は16万5,000円前後。カラーはブラックとシルバー。カメラ部には「OLYMPUS」ロゴではなく、「OM SYSTEM」ロゴが初めて採用された。

外形寸法125.3×49.7×85.2mm(幅×奥行き×高さ)、重量366gの小型軽量ボディに5軸手ぶれ補正を内蔵。対応レンズとの組み合わせで、最大7.5段の補正効果を実現した。有効2,037万画素の「Live MOSセンサー」と、高性能な画像処理エンジン「TruePic IX」を搭載。自然な階調表現と高感度時においてもノイズの少ない描写性能を備えた。

OM-5 12-45mm F4.0 PRO レンズキット
5軸シンクロ手ぶれ補正により、最大7.5段の補正効果を実現

ボディ内5軸手ぶれ補正は動画撮影時にも動作。動画専用の電子手ぶれ補正を組み合わせることで、手持ちでも安定した4K動画を時間制限なく撮影可能。像面位相差AFセンサーの情報を活用した動画用のフォーカシング制御も行なっており、動画の特性に合ったスムーズなピント合わせを実現するという。

動画記録方式は、MOV(MPEG-4AVC/H.264)。4K動画は、4.096×2,160/24p(約237Mbps)、3,840×2,160/30p/25p/24p(約102Mbps)記録が可能。120fpsのハイスピード撮影はフルHD解像度でサポートする。

縦位置動画に対応

また、暗部からハイライトまで白飛び、黒つぶれなく収録でき、カラーグレーディングにより自由度の高い編集作業が可能な「OM-Log」に対応。新たに縦位置動画にも対応し、カメラを縦位置にして撮影した場合、縦位置の動画ファイルとして保存が可能となり、SNS などの縦位置動画も編集ソフトを介さず手軽に作成できるようになった。

ハイレゾ対応のリニアPCMレコーダー「LS-P5」を接続することで、動画撮影時の音声を高音質で記録可能。スレートトーン発信機能によって動画編集時の音声データ同期も容易に行なえるという。

ハイレゾ対応のリニアPCMレコーダー「LS-P5」を装着した場合

121点のオールクロス像面位相差AFセンサーを備え、高いフレーミングの自由度とピント合わせの高精度化を両立。さらに「星空AF」により、これまで難しいとされた天体撮影時のピント合わせの高精度オートフォーカスを可能にした。

小型軽量ボディながら、各部にシーリングを施すことで、フラッグシップモデル「OM-1」と同等の防塵・防滴保護等級IP53、-10度の耐低温という高い耐候性能を装備しているのも特徴。レンズ交換時のイメージセンサー部へのゴミ・ホコリの付着によるトラブルを大幅に軽減するSSWFも搭載する。

シーリングイメージ

このほかにも、複数枚の画像を合成して約5,000万画素の高解像画像を生成する「手持ちハイレゾショット」や、NDフィルターを使用したようなスローシャッター効果を用いた「ライブND」などのコンピュテーショナルフォトグラフィ機能も備えた。

バッテリーはコンパクトな「BLS-50」を採用し、付属のUSB-ACアダプターで本体内充電を実現。パソコンにUSB接続すると高画質なWEBカメラとして使用できるUSBビデオクラス/オーディオクラスにも新たに対応した。

ファインダーはOLED型で、約236万ドット。背面モニターは、3型2軸可動式の静電タッチ対応液晶ディスプレイで約104万ドット。インターフェイスは、USB microB端子ほか、HDMI micro、外部マイク用3.5mmステレオミニなど。カードスロットはSD。バッテリーやメモリーカードを含む重量は414g。