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ソニービルでハイレゾとプラネタリウム、空撮がコラボ。銀座から宇宙へ

 ソニーとソニー・ミュージックレーベルズは、ハイレゾ音楽とプラネタリウム上映を組み合わせたイベント「サウンドプラネタリウム -VOYAGE-」を、9日から東京・銀座のソニービル8F コミュニケーションゾーンOPUS(オーパス)で開催する。期間は'17年1月29日まで、上映時間は11時~19時(年末年始は時間変更/休館有り)。入場は無料で、入退場自由。1回の投影時間は約15分で、繰り返し上映される。

銀座ソニービルで「サウンドプラネタリウム -VOYAGE-」開催

 ハイレゾ音源と大平技研の移動型プラネタリウム「MEGASTAR(メガスター)」によるコラボレーションイベントは今回で4回目。「旅」をテーマに宇宙、そして音楽にまつわる未知の領域へと誘う内容で、ナレーションはピアニスト・女優の松下奈緒が担当する。

1,000万個の星を投影するMEGASTAR-II Phoenix
プラネタリウムの製作・監修を務める大平貴之氏

 使用されるプラネタリウム投影機は、1,000万個の星を投影可能な「MEGASTAR-II Phoenix」。客席正面への映像投写はソニーのプロジェクタを5台使用している。

MEGASTAR-II Phoenixが映し出す満天の星空

 会場で流れるハイレゾ楽曲は上映期間の前半と後半で異なり、前半となる9日から27日まではナレーションの松下奈緒が弾く「旅人のテーマ」など3曲を流す。曲目の詳細は下記リストを参照のこと。楽曲再生には、ソニーのリファレンススピーカー「SS-AR1」とプリメインアンプ「TA-A1ES」が使われる。


    再生楽曲リスト(12月9日~27日)
  • 松下奈緒「旅人のテーマ」
  • MISIA「Everything」
  • ペンタトニックス「ハレルヤ」

    再生楽曲リスト(12月28日~1月29日)
  • 松下奈緒「Impressive」
  • JUJU「Hello, Again~昔からある場所~」
  • OASIS「ドント・ルック・バック・イン・アンガー」
SS-AR1
TA-A1ES

銀座ソニービルから旅をスタート。音と宇宙の“未知の領域”へ

 映像は銀座ソニービルの壁面にある「SONY」の大写しからスタート。ゆっくり上昇しながら銀座の町並み、夕日が映され、やがて星空とハイレゾ楽曲が織り成すプラネタリウム空間へと切り替わる。冒頭の実写シーンは実際にソニービルからドローンを飛ばして空撮したもので、'17年の解体を前に在りし日のソニービルの面影を残したいという意図が感じられる演出だった。

銀座ソニービルの壁面にある「SONY」ロゴからスタート

 先行上映会のトークショーで、プラネタリウムの製作・監修を務める大平貴之氏は、「プラネタリウムのシステムは最初のときとほぼ変わってないが、演出面を細かく詰めた」と話した。

 注目のポイントについては、「(冒頭の)銀座の空撮映像は撮影がなかなか難しかったが、夕日の赤みと銀座の町並みを写し込んだ。これまでのサウンドプラネタリウム(のプログラム)にはなかった『ソニービルにいる』という感覚がひとつメッセージとして入ったので、この場所への思い入れが出てきたな、と思う」とコメント。大平氏自身は、星と音、映像が一体となって流れていくような映像表現に高揚感があり、気に入っているという。

 天文観測のデータに基づいた精緻なプラネタリウムを制作する大平氏だが、今回の映像は「頭のなかにある『イマジネーション』の宇宙を、天文屋にはない発想で作ってもらった」と話す。そして「仕事にするつもりは無かったプラネタリウムを、ソニー退社後に仕事にできて、この場にいられる運命の不思議を感じる。とても嬉しい。(今回も)他にはない体験ができるプラネタリウムだと自負している。家族や恋人、1人でもいいので、ぜひ多くの人に見ていただきたい」と語った。

松下奈緒さんのメッセージ:

サウンドプラネタリウムへようこそ。ナビゲーターの松下奈緒です。今年のテーマは「宇宙」。私も見たことがない世界が、ここ銀座に広がっています。見るものを圧倒する宇宙。そして聴くものを魅了する音楽。 その素晴らしい2つのコラボレーションを、どうぞお楽しみください。さあ、未知の世界へ旅をしましょう!

 OPUSの会場入口付近にはハイレゾ試聴スペースが設けられ、音源には松下奈緒のデビュー10周年ベスト盤「THE BEST ~10 years story~」を用意。Signature Seriesのヘッドフォン「MDR-Z1R」と据え置きヘッドフォンアンプ「TA-ZH1ES」、ウォークマン「NW-WM1Z」の組み合わせや、ワイヤレスNCヘッドフォン「MDR-1000X」とウォークマンAシリーズで楽しめる。

OPUSの会場入口付近にハイレゾ試聴スペースを設けている

 なお、通常の上映時間は11時~19時だが、元日はビル全体が休館で、年末年始(12月31日、'17年1月2~3日)は終了が18時までと1時間早まる。

 ソニービルは2017年3月31日で営業終了。毎年恒例のイベントとなった「サウンドプラネタリウム」も、現在のOPUSでの実施は今回で最後となる。

ソニービルでは「It's a Sony展」も開催中
ソニービル。壁面にサウンドプラネタリウム告知ポスター