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RME新リファレンスDAC兼ヘッドフォンアンプ「ADI-2 Pro」。AK4490搭載、バランス対応
2016年12月16日 14:46
シンタックスジャパンは、RMEの新製品として、PCM 768kHz、DSD 11.2MHzまで対応したAD/DAコンバータで、USB DAC、USBオーディオインターフェイス、ヘッドフォンアンプとしても利用できるリファレンスモデル「ADI-2 Pro」を12月17日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は20万円前後。6月に概要が発表されており、発売日や価格が決定した形となる。
DACチップに、旭化成エレクトロニクスの2chプレミアムDAC「AK4490」を、2系統のステレオ出力それぞれに1基ずつ搭載。EQ、位相メーター、スペクトラム・アナライザーといった内部シグナル処理には2.17ギガフロップのパフォーマンスを持つDSPを使っている。
ADコンバータには、4ch仕様の旭化成「AK5574」をデュアル・モノで採用。2chのアナログ入力において3dBのノイズ軽減を実現した。
サンプリングレート・コンバータと、RMEの「SteadyClock IIIテクノロジー」を統合。デジタル・クロックの同期を気にせず、デバイスのプラグ&プレイが可能。
デジタル入力として、USB 2.0、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBUに各1系統対応。アナログ入力として、XLR/TRSコンボジャックを1系統備えている。デジタル出力は、同軸デジタル、光デジタル、AES/EBUを搭載。アナログ出力は、RCA、XLRを各1系統搭載。ヘッドフォン出力として、標準端子×2系統も備えており、バランス駆動にも対応する。
メインボードには10層構造の基板を採用。「パワフルかつ分離の良い音を実現」したという。全ての内部アナログ信号経路は完全にバランス回路で構成され、入力ソケット(DCプロテクション)のコンデンサには、ニチコンのオーディオ用不分極電解コンデンサー「MUSE」を使用している。
アナログ入出力回路は、特別に開発したディスクリート構成で、120dBのSN比、0.0003%の歪み率を実現。周波数特性は0Hzから最高120kHzを実現している。
5バンドのパラメトリックイコライザ、バイノーラル・クロスフィード、ラウドネス・フィルタ、AD/DAフィルタの切替などが可能。前面には液晶パネルを備え、3つのプッシュ機能付きエンコーダーと、4つのボタンも配置。全ての機能に直感的にアクセスできるという。
ヘッドフォンアンプ部は、出力インピーダンス0.1Ω、最大出力レベル+22dBu。最大出力は2.2W/ch。SN比は120dBで、「事実上ノイズ・フリーのモニタリングが可能」という。出力は標準端子を2系統備えており「Extreme Power」出力仕様で、2つのポートで同じソースを聴くだけでなく、異なるソースを出力する事も可能。同時に使用した場合は、ヘッドフォンのバランス駆動も可能。
待機時消費電力は50mW。外形寸法は215×130×44mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は1kg。