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パイオニアから“MASTER1”の技術を盛り込んだ密閉型ハイレゾヘッドフォン
2016年12月17日 18:06
イヤフォン、ヘッドフォン関連製品の試聴ができるイベント「ポータブルオーディオフェスティバル 2016 冬 in 東京/秋葉原(通称:ポタフェス)」が16日、東京・秋葉原のベルサール秋葉原で開幕した。入場は無料。ここではオンキヨー&パイオニアとトップウイングブースをレポートする。
オンキヨー&パイオニア
オンキヨー&パイオニアのブースでは、開発中のヘッドフォン2機種を参考展示している。1つはパイオニアブランドの密閉型で、ハイレゾに対応。ハイエンドモデル「SE-MASTER1」(実売25万円前後)の技術を活用しながら、価格を半分ほどに抑え、なおかつ密閉型にしたという位置づけの製品だ。発売日と具体的な価格は未定。
大きな特徴は、振動板にオンキヨー製品で使われているセルロースナノファイバー(CNF)を採用している事。口径は50mm。ハウジングの各部にマグネシウム合金のパーツを投入。共振を低減する技術も上位機譲りのものが搭載されている。
ケーブルは着脱可能。ヘッドフォン側の端子は3.5mm。
また、これまでも度々イベントに参考展示されている、オンキヨーブランドの桐製ヘッドフォンも最新の試作機が展示された。ほぼ製品版のイメージに近いものだという。
古くから箏や琵琶などの和楽器に使用される“桐”をハウジングに使っているほか、音の響きを良くするため楽器本体の内部に施される“彫り”構造にもこだわっている。振動板にはセルロースナノファイバー(CNF)を採用。口径は50mm。
また、2017年1月下旬の発売に先駆け、オンキヨーブランドのハイレゾヘッドフォン「A800」を聴く事もできる。
さらに、新ハイレゾプレーヤーのオンキヨー「DP-X1A」、パイオニア「XDP-300R」も出展。試聴に加え、今後のアップデートで追加が予定されている、歌詞表示機能も試す事ができる。
標準の音楽再生アプリに、歌詞表示アプリ「プチリリ」の機能を追加するようなカタチになっており、字幕の文字サイズ変更なども可能。
トップウイングサイバーサウンドグループ
トップウイングサイバーサウンドグループのブースでは、iFI-AudioのポータブルUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ「micro iDSD」の次世代バージョン「micro iDSD BL(Black Label)」に注目。12月16日に69,000円で発売されたばかりだ。
人気モデル「micro iDSD」がブラックになっただけのように見えるが、中身は大きく進化。DACチップはバーブラウン製で、デュアルDAC構成。PCM 768kHz、DSD 11.2MHzのネイティブ再生が可能。オペアンプやアナログ部分も強化。クロックシステム「AMR Global Master Timing」もアップグレードし、音質を高めている。
AROMAブランドのイヤフォンでは、新ユニバーサルイヤフォン「Witch Girl 12」が会場で体験できる。12月16日発売で、実売は26万9,000円前後。片側12基のBAを搭載し、Knowlesの最新BAドライバを高域と超高域に2つずつ使っている。