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今週末は秋葉原で「ポタフェス」。パイオニアが開発中ヘッドフォン、AKブースにシークレット展示

 国内外から188ブランドの製品が出展する、国内最大級のイヤフォン&ヘッドフォン体感イベント「ポータブルオーディオフェスティバル 2016 冬 in 東京/秋葉原(通称:ポタフェス)」が、12月17日、18日に開催される。従来のベルサール秋葉原に加え、UDX 2階のアキバ・スクエアも会場となっている。入場は無料。

オンキヨー&パイオニア

 オンキヨー&パイオニアのブースでは、開発中のヘッドフォン2機種を参考展示する。1つは、パイオニアブランドの密閉型で、ハイレゾに対応するモデル。独自設計のドライバを採用しているという。

 もう1つは、これまでもイベントに参考展示されている、オンキヨーブランドの桐製ヘッドフォン。古くから箏や琵琶などの和楽器に使用される“桐”を使っているほか、音の響きを良くするため楽器本体の内部に施される“彫り”構造にもこだわっている。

 振動板には、セルロースナノファイバー(CNF)を採用。今回の展示は、「外観と音質をより完成版に近づけたプロトタイプ」になるという。

7月のポタフェスで展示された“桐”ヘッドフォン
デジタルプレーヤーの新機能「歌詞表示」のイメージ

 また、2017年1月下旬の発売に先駆け、オンキヨーブランドのハイレゾヘッドフォン「A800」を聴く事もできる。

 同社デジタルプレーヤーの新機能「歌詞表示」を一足先に楽しめる展示も用意。今後のファームウェアアップデートで対応を予定しているものだという。

オンキヨーブランドのハイレゾヘッドフォン「A800」

Ultimate Ears

 UEのカスタムイヤフォンに、約1年ぶりに新モデルが登場。「Ultimate Ears 18+ Pro」も、イベントで体験できる。価格は199,800円(別途耳型採取費用が必要)で、ユニバーサルモデルも日本でのみ発売予定。

 新たなバランスド・アーマチュアドライバ「トゥルートーン・ドライバー」を搭載。内部の機構もブラッシュアップされている。

Ultimate Ears 18+ Pro

ミックスウェーブ

 ミックスウェーブはポタフェス前に多量の新製品を発表。JH Audioからは、「PERFORMANCE SERIES」3機種が登場。2017年2月頃の発売を予定しているが、ポタフェスで一足先に体験できる。

右から左へROXANNE UNIVERSAL IEM、JH16 V2 PRO UNIVERSAL IEM、JH13 V2 PRO UNIVERSAL IEM

 米国での価格は「ROXANNE UNIVERSAL IEM」が1,599ドル、「JH16 V2 PRO UNIVERSAL IEM」が1,299ドル、「JH13 V2 PRO UNIVERSAL IEM」が999ドル。いずれも新しい3Dプリンティング技術を導入し、筐体の小型化に成功。フィット感も高めている。

 Unique Melodyブランドからは、カスタムイヤフォン「MASON II」と「MAVERICK II」、ユニバーサル型の「MAVIS II」が登場。「MAVERICK II」と「MAVIS II」は2017年2月下旬頃の発売予定で、それに先駆けて体験できる。

 また、「ME.1」というモデルも登場するようだ。

カスタムイヤフォン「MASON II」
ME.1

 64 AUDIOからも、ユニバーサルタイプ・イヤフォンのフラッグシップ3機種が登場。2017年3月発売予定のモデルで、米国での価格は「tia Fourte」が3,599ドル、「U18 Tzar」と「A18 Tzar」が各2,999ドル。

 BAの筐体を密閉にせず、オープンにする事で、ポテンシャルを引き出すという新技術「tia(Tubeless In-ear Audio)」テクノロジーを搭載している。

tia Fourte

 他にも、Beat Audioの新しいLightningケーブルなども出展予定。

iFI-Audio/AROMA

 トップウイングサイバーサウンドグループのブースでは、iFI-AudioのポータブルUSB DAC兼ヘッドフォンアンプ「micro iDSD」の次世代バージョン「micro iDSD BL(Black Label)」に注目。12月16日に69,000円で発売されたばかりだ。

 人気モデル「micro iDSD」がブラックになっただけのように見えるが、中身は大きく進化。DACチップはバーブラウン製で、デュアルDAC構成。PCM 768kHz、DSD 11.2MHzのネイティブ再生が可能。オペアンプやアナログ部分も強化。クロックシステム「AMR Global Master Timing」もアップグレードし、音質を高めている。

micro iDSD BL(Black Label)

 AROMAブランドのイヤフォンでは、新ユニバーサルイヤフォン「Witch Girl 12」が会場で体験できる。12月16日発売で、実売は26万9,000円前後。片側12基のBAを搭載し、Knowlesの最新BAドライバを高域と超高域に2つずつ使っている。

Witch Girl 12

Astell&Kern

 Astell&Kernのブース内には「シークレットコーナー」が設置される。試聴はできないとのことだが、どんなシークレット製品が登場するのか、注目だ。

 また、新世紀エヴァンゲリオンの碇シンジ役などで知られる声優・緒方恵美さんを招いてのトークイベントも特設ステージで行なわれる。

Qualcomm

 Qualcommがブースを設け、同社の技術を紹介するのも今回のポタフェスの特徴。

 ハイレゾ相当の音質をワイヤレス伝送できる、Bluetoothのコーデックとして注目が集まるaptX HDや、対応するオーディオ機器にスマートフォンなどからワイヤレスで音楽を伝送するAllPlay、独自のフィードバック機構で高音質な増幅ができるフルデジタルアンプDDFAなどの技術を知る事ができるほか、採用製品も展示される。

クラリオン

 クラリオンは2つの会場に参加。ベルサール秋葉原2階では、フルデジタルサウンドヘッドフォン「ZH700FF」を用意するほか、秋葉原UDX アキバ・スクエア2階にも出展。車載用のフルデジタルシステムを搭載したデモカーを4台展開する。

フルデジタルサウンドヘッドフォン「ZH700FF」