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Roon対応でUSB DAC接続できるiCATオーディオNAS。JRiver連携モデルも

 完実電気は、手持ちのUSB DACなどをRoonやDLNAのネットワークオーディオ再生に利用できる米iCAT製のNAS「AS52L-UHR」、「AS-B5L」、「DMS-A3J」と、外付けの電源「PWR-L1」を12月21日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は、AS52L-UHRが35万円前後、AS-B5Lが18万3,000円前後、DMS-A3Jが7万5,000円前後、PWR-L1が8万5,000円前後。

AS52L-UHR

Roon Server/BridgeやDLNA対応の「AS52L-UHR」、簡単接続の「AS-B5L」

 AS52L-UHRは、Roon Server/Bridge対応で、PCレスのネットワークオーディオプレーヤー機能も備えたNAS。本体に1TB HDDを内蔵するオールインワンモデルとなっている。

 HQPlayer 3.14を搭載し、RoonやMusoなどのアプリと連携。DLNAにも対応し、接続するネットワークプレーヤー側の再生対応フォーマットを自動認識/変換して配信できる。

 音楽ストリーミングサービスのSpotify、Google Play Music、Amazon Prime Music、TIDAL(日本では未サービス)などのストリーミング音楽をリアルタイムでアップサンプリングして別売のUSB DACなどに出力できる。さらに、NetflixやYouTubeなどの映像配信サービスにも対応。

 無線LANを搭載し、アンテナの大型化とシステムの改善により、接続時の実行速度を従来モデルに比べて向上。また、ネットワークプレーヤーモードで起動する新たなGUIも採用している。JRiver Media Center 22.0.47などのソフトも搭載する。外形寸法は265×205×58mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.5kg。

 AS-B5Lは、AS52L-UHRのオールインワン機能をベースにしたモデルで、iCATのDMRシリーズにNAS機能を加えた仕様。電源とEthernetケーブルを接続し、手持ちのUSB DACをつなぐと、USB DACをネットワークプレーヤーのように使える。Roon Server/Bridgeに対応するほか、DLNA (UPnP)のレンダラー/プレーヤー機能も備え、USB DACをDLNA再生にも利用できる。

AS-B5L

 複数のUSB DACを接続することも可能。また、複数のクライアント(再生端末)からUSB DACを利用でき、DACの選択とゾーン指定が行なえる。外形寸法は197×197×43mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.3kg。

JRiver Id OS搭載「DMS-A3J」

 OSにJRiver Id OSを搭載したローエンドモデル。プレーヤーソフトのJRiver Media Centerをコアに開発されたDLNAサーバーOSにより、JRiver Media Centerとの互換性を特徴とする。

 DLNAのサーバー/レンダラーとして利用可能。PCのリモートデスクトップから、JRiver Media CenterのGUIで設定が行なえ、レンダラーとしてDACを接続する場合のDSP設定なども可能。別売USB HDDの追加もできる。DLNAのネットワークプレーヤーとの接続などを想定しており、「ミドルレンジのオーディオ機器との組み合わせにも最適」としている。

オーディオサーバー向けリニア電源「PWR-L1」

 PWR-L1は、iCAT製のオーディオサーバー全製品で利用できる、オプションの100Wリニア電源。大型のトランスを備え、19V、12V、5Vの同時出力が可能。USB 3.1 Type-Cの出力端子も備え、PCやポータブルオーディオ、Raspberry Piのリニア電源としても使用できる。

PWR-L1

 端子と出力は、GX16-2が5V/3A、19V/3A、XLRが12V/8A。19V/8A、USB 3.1 Type-Cが5V/3A。外形寸法は180×265×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.1kg。