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シャープ、欧州テレビ市場に再参入。グローバル展開強化

 シャープは22日、欧州地域内におけるシャープブランド製品の製造販売・サービスとシャープブランドの強化に向け、Skytec社からSKYTEC UMC(SUMC)の株式の一部を取得し、SUMCをシャープ子会社化することを決定した。これにより、シャープは欧州市場でテレビを自社展開することとなる。

 2014年、シャープは収益改善のために、欧州テレビ事業を自社ブランドの自社販路展開から、UMCへのシャープブランド供与型ビジネスに切り替えることを決定。'15年からUMCと業務提携していた。しかし、'16年に鴻海傘下となり、新体制のもとで再びグローバル市場への再進出を強化。2018年度に'16年度の2倍となる1,000万台体制の確立を目指している。

 そのため、今回SUMCの親会社となるSkytecと提携し、同社保有のSUMC株式の56.7%を取得してシャープ子会社とする株式譲渡契約を締結。シャープグループが有するブランドや液晶パネルなどのリソースと、SUMCの営業販売力等を一体化させ、「新たな仕組みにより欧州AV市場に再参入する」としている。なお、SUMCには主な子会社(事業会社)としてUMC社やUMC Polandがあり、これらの会社を中心として欧州におけるAV事業を進めていく。