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ダウンロード可能なラジオ配信アプリ「ラジオクラウド」登場、TBSやTOKYO FMなど11局参加
2017年1月30日 15:09
博報堂DYメディアパートナーズは30日、ラジオ局が制作した配信向け番組を無料で聴取できる、スマホなどの端末向け音声コンテンツ配信プラットフォームアプリ「ラジオクラウド」を公開。TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、毎日放送、ラジオ大阪、ラジオ関西、京都放送、ラジオ沖縄、ラジオNIKKEI、TOKYO FM、J-WAVEの11局が参加し、ストリーミング再生に加え、ダウンロードも可能。
アプリは無料だが、利用には会員登録が必要。推奨環境はAndroid 4.4以上、iOS 9以上。アプリの上部にはタブとして放送局が並び、その下部に各放送局の配信番組コンテンツが表示される。内容は番組によって異なるが、編集部で30日に確認したところ、番組全てではなく、一部を配信するものが多い。
番組のコンテンツをタップし、ストリーミング再生する機能に加え、端末ストレージへのダウンロード再生も可能。0.5倍、1倍速、1.5倍速、2倍速が選べる倍速再生機能、前後15秒スキップする「固定秒数スキップ機能」、5分後、10分後、15分後、30分後、45分後、1時間後に設定できるスリープタイマーも装備。
マイリスト機能も備え、一度ダウンロードしたエピソードはオフライン状態でもマイリスト内で聴取可能。マイリストにダウンロードしたコンテンツを自動で連続再生する事もできる。
VAST2.0フォーマットを使い、動画や音声広告の再生にも対応する。
参加する11局の中で、TBSラジオは、これまで多くの番組をポッドキャストで配信。しかし、配信サーバーのコストが高く、ユーザーの聴取動向などが把握しにくく、広告などの収益化に繋げにくい事から、昨年6月にポッドキャスト配信を終了。代わりに、PCやスマートフォンのブラウザで聴く「TBSラジオクラウド」を開始したが、ストリーミング配信のみのサービスであり、1月16日にはダウンロード対応アプリへの展開を予告。独自のアプリを開発するのではなく、「ラジオクラウド」に参加する形となった。
TBSラジオからは、人気番組のJUNKをはじめ、35番組の一部音声を配信。今後、オリジナルコンテンツも増やしていく予定。アプリではユーザー属性に合わせた広告のターゲティング配信が可能である事から、3月から広告販売もスタートさせる。