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12月ビデオ売上は'16年最高も前年割れ、通年でもマイナスに

 日本映像ソフト協会(JVA)は7日、2016年12月度のビデオソフト売上速報を発表した。ソフト全体の売上金額は前年同月比92.8%の265億7,800万円で、前年を割り込んだ。売上本数は同102.2%の884万4,000枚。BD(UHD BD含む)とDVDの売上金額の割合は46.9:53.1。

 12月は2016年の中では最高実績となったが、『嵐/ARASHI BLAST in Miyagi』のリリースがあった前年同月に比べて減少。なお、'14年12月との比較では106.7%の伸長になる。

 また、2016年の年間累計速報値も併せて発表。BDの累計金額は前年同期比94.1%の883億1,600万円、DVDは前年比93.5%の1,161億5,800万円。ビデオソフト全体では2,044億7,400万円(前年比93.8%)で、いずれも前年割れ。

 2016年12月のBDビデオ全体の売上金額は、前年同月比91.3%の124億6,500万円で、数量は同90.8%の257万9,000枚(いずれもUHD BD売上を含む)。ビデオソフト全体におけるBDの金額構成比は46.9%で、数量の構成比は29.2%。内訳は、販売用の売上額が前年同月比90.2%の118億9,000万円。数量は同85.7%の225万7,000枚。レンタル店用は売上額が同108.6%の4億9,500万円、数量が同147.8%の30万4,000枚。

 DVDビデオ全体の売上額は前年同月比94.1%の141億1,300万円。数量は同107.7%の626万6,000枚。内訳を見ると、販売用DVDは前年同月比89.7%の92億3,300万円。数量は同93.6%の302万7,000枚となった。レンタル店用は売上額が同100.9%の46億7,700万円、数量は同119.1%の305万6,000枚。

 雑誌・コミックなどに付く「特殊ルート」ビデオソフトは、BD売上額が7,000万円で、数量は1万7,000枚。DVDが9,400万円で、数量は14万枚。

 BD/DVDの販売用の合計売上は前年比90%の211億2,300万円で、過去3年間で3番目の高実績となった。ただし、前年同月がさらに高実績なため、前年比90%となっている。BDとDVDの売上金額の比率は56.3:43.7。レンタル用の合計売上は51億7,200万円で、2016年では2番目の実績となり、前年同月比は101.5%。

 2016年12月の新作BDビデオは、販売用が前年同月比93.5%の418タイトル、レンタルは同140.9%の31タイトル。新作DVDは販売用が同76.6%の575タイトル、レンタルは同127.6%の550タイトル。