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ペア590万円、Dan D'Agostinoのモノラルアンプ「PROGRESSION」第1弾

 アクシスは、米Dan D'Agostinoブランドのモノブロックパワーアンプ「PROGRESSION MONOBLOCK」を2月より発売する。価格はペアで590万円。カラーはシルバー/ブラック。

PROGRESSION MONOBLOCK

 新シリーズ「PROGRESSION」の第1弾製品。'11年発売のパワーアンプ「MOMENTUM」の基本コンセプトを受け継ぎながら回路や電源を強化し、500W(8Ω)/1,000W(4Ω)/2,000W(2Ω)という大出力が可能。入力端子はバランスXLR×1、出力端子はバインディングポスト。

 新たなドライバ回路により、出力段には従来の2倍の電流を送り込むことを可能にし、オープンループゲインを倍増。出力のパワーアップだけでなく、「よりオーソライズされた、極めてリッチな質感を音に与える」という。

 増幅素子はバイポーラ型パワートランジスタを採用。NPN/PNPペアを
パワー段とドライバー段で計48個搭載し、俊敏性と広帯域幅を向上させている。これらのトランジスタはステンレススチールファスナーでアルミ製ヒートシンクにマウントされ、大口径のベンチレーション・ホールによって放熱効果を高めた。

 各トランジスターのベースに結合されるコンデンサ/抵抗ネットワークは、超高周波数や、低インピーダンスのスピーカー負荷にも安定性が保たれるという特製品を使用。4,000VAの電源トランスと400,000μFのキャパシタ群による強靭な整流/安定化回路も搭載。フル・コンプリメンタリー・ドライブ構成による完全バランスアンプシステムを構築している。

 シャーシは無垢のアルミビレッド材から機械加工。共振に強く、RFI(高周波障害)やEMI(電磁干渉)からの高いシールド性能を備える。ディスクリート回路を搭載する基板材にはスルーホール構造を採用。全ての抵抗に、1%誤差の高品位金属皮膜ユニットを使用。アンプ回路は、信号経路へのキャパシタを挿入せず、入力から出力まで全段DC結合。本体前面にはパワーメーターを装備。組み立てはアメリカの工場で手作業で行なわれる。

 SN比は105dB、ゲインは30dB。入力インピーダンスは100kΩ。消費電力は550W(1/3出力時)、1,020W(最大出力時)、0.5W(スタンバイ時)、70W(アイドル時)。外形寸法は457×584×228mm(幅×奥行き×高さ)、重量は56.7kg。

前面
背面