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24時間360度映像をライブ配信「RICOH R Development Kit」、59,800円で予約開始

 リコーは、24時間連続で360度の全天球映像をライブストリーミング配信できるカメラ「RICOH R Development Kit」のプレオーダーを27日から開始。「http://ricohr.ricoh/」から予約でき、出荷は5月頃を予定。価格は59,800円(送料別)。プロトタイプを、2月27日からスペインのバルセロナで開催される「モバイル・ワールド・コングレス 2017(MWC2017)」に出展する。

RICOH R Development Kit

 独自の全天球映像技術を活用し、2K解像度で30fpsの全天球映像をライブストリーミング配信するカメラ。レンズとカメラは本体の表側、裏側に2つ搭載しており、全天球映像の標準フォーマットであるEquirectangular Projection Formatへの合成は、カメラ内でリアルタイムに行なわれる。

 映像はHDMI、またはUSBを使ってパソコンへ出力。カメラをUSB経由でコントロールするためのAPIも公開し、パソコン向けの映像コントロールツール「RICOH R コンソール」のソースコードはGitHubで公開。

 エンターテインメント以外にも、ユーザーが現存する空間とは別の空間にあるものを、あたかも直接体感しているかのような高い臨場感を持ちながら遠隔操作する「テレイグジスタンス技術」、コンピューターに取り込む生の画像データを処理し、必要な情報を取り出す「コンピュータービジョン」などでの活用を想定している。

 ACアダプタを使って給電する事で、24時間の連続稼動が可能。薄型・軽量筐体で、32GBまでのmicroSDメモリーカードへの記録にも対応する。記録フォーマットはMP4。

 映像は1,920×960ドット/30fpsのEquirectangular Projectionで、フルHD出力のため垂直解像度を1,080にストレッチする。HDMI出力ではフルHDの60iとなり、1,920×960ドット+120ドット、もしくは1,920×1,080ドットでの出力が可能。USBではUVC 1.5/MPEG-4 AVC H.264/30fpsで、1,920×960ドット+120ドットか、1,920×1,080ドットが選べる。

 モノラルマイクも搭載。外形寸法は118×46×22.9mm(縦×横×厚さ)。重さは約125g。