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ピクセラのVRアプリ「パノミル」が、マルチビューや4K/HEVCに対応

 ピクセラは8日、360度パノラマ動画をスマートフォンで手軽にVR再生できるアプリ「パノミル」に新機能を追加。4K、HEVC映像に対応するほか、360度ライブ映像内に浮かぶ巨大な仮想スクリーンで、サブカメラの映像をマルチビュー視聴する「MagicVision」も追加する。iOS/Android版を用意し、どちらも無料。バージョンはiOS版が2.0.3、Android版が2.0.7。

マルチビュー「MagicVision」のイメージ

新感覚マルチビュー「MagicVision」

 「MagicVision」は、メインとなる360度パノラマ映像の中に、巨大な仮想サブスクリーンを複数個表示。サブカメラが撮影する様々なアングルからの映像を同時に再生し、マルチビュー視聴を可能にするもの。

 スポーツの試合などで、スタジアムにいるかのような臨場感を360度パノラマ映像で体験しながら、ゴール付近やベンチなどのアングルの映像を、スタジアムに浮かぶサブスクリーンで同時に楽しめる。

4K/HEVC映像に対応

 これまでの実証実験で得られた成果も「パノミル」に追加。従来は、実験専用に作られたアプリと、閉じたネットワークをもちいた局所的なライブ配信にとどまっていたが、通常のインターネット回線と、公開版のアプリを使い、VRライブストリーミング視聴が可能になる。

 解像度もアップ。従来は2Kまでの対応だったが4Kに対応。映像圧縮方式も、これまでのMPEG-4 AVC/H.264に加え、HEVCも新たにサポート。高画質ながら通信帯域を抑えたストリーミング配信が可能となった。ただし、4K解像度はWi-Fi通信時のみ利用でき、iOSではiPhone 6s以降のモデルから対応。HEVCはAndroid版の対応端末のみサポートとなる。

 2016年の実証実験で取り組んだ「ステレオスコピック3D撮影」も正式搭載。パノラマ映像の立体視が可能になった。