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NTT Com、スポーツやイベントのライブ伝送サービス。従量料金でコスト抑制

 NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、スポーツやイベントなどのライブ映像を、撮影現場から放送/配信事業者の拠点設備へリアルタイム伝送する業務向けの「映像ネットサービス」を4月3日より提供開始する。

「映像ネットサービス」の提供イメージ

 インターネットを使ったライブ映像配信を新たに始める事業者や、伝送費用の削減を検討する従来の放送事業者、短期間のイベントでのみ映像配信を行ないたい事業者などに向けて提供するライブ映像の伝送サービス。小型装置の利用や柔軟な運用体制などを特徴とするほか、回線料金は定額ではなく従量制のため、イベントがない日は回線料金が発生しないのも利点としている。提供範囲は日本国内で、撮影現場と伝送先である事業者拠点双方が日本国内であることが必要。

 伝送装置は移動できる小型のものを使用。撮影現場のロケーションや設置スペースによる制約を受けづらく、様々な場所から映像伝送できるという。

 中継中に映像を切り替えられるよう、複数のイベント会場の映像を1カ所の拠点設備に伝送可能。逆に1カ所のイベント会場の映像を、国内向け配信設備と海外向け配信設備に分けるなど、複数の拠点設備への同時伝送(マルチキャスト)にも対応する。

 映像編集スタジオなどで使われているHD-SDIなどのインターフェイスのほか、海外への伝送などで使用されることが多いEthernetによる接続も可能。また、エンコードも多様な方式から選択できるという。

 料金体系は、大容量の通信回線を利用する際に一般的な定額の固定費ではなく、従量制の料金を採用。伝送により発生する回線料金を日単位で支払う形にできるため、イベントが開催されない期間は回線料金が発生しない。ただし、一部定額の基本料がかかるため、具体的な料金の詳細は、同社へ問い合わせるよう案内している。

 スタジアムなどから事業者の拠点設備へ映像を伝送するだけでなく、コンテンツを提供する事業者からスタジアムのスクリーンへ映像を届けるパブリックビューイングなどにも対応予定としている。