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final、“CDの父”中島平太郎のアイデアを核とした平面磁界型ヘッドフォンを開発

 S’NEXTは、自社ブランドfinalの新製品に採用する平面磁界型ヘッドフォンの新技術を開発していると発表した。4月29日、30日に東京・中野サンプラザで開催される「春のヘッドフォン祭 2017」の2日目、30日に発表会を開催。9月に発売予定で、コンセプトモデルも出展する。CDの父と呼ばれるエンジニア、中島平太郎氏のアイデアを核とし、開発したという。

新技術を採用した平面磁界型ヘッドフォン

 ヘッドフォンで得られる没入感を高めるために、物理特性が高いトランスデューサーが必要という考えのもと、ダイナミック型や静電型と比較検討した結果、「優れた物理特性やインピーダンスの変化の小ささから平面磁界型がベターであると判断した」という。

 そこで、生産機器の開発から始めた新技術を採用。そして生まれた平面磁界型ヘッドフォンには、「誰もがはっきりとわかる高音質」、「永続的な修理を可能にする機構設計」、「イヤーパッド内を密閉する従来の平面磁界型の低音とは一線を画す開放感ある低音」、「超軽量を実現した振動板により、スマートフォンでも十分な再生音量が可能」といった特徴があるという。

 精密測定機器と最新のシミュレーション技術を駆使した高度な開発体制で作られているほか、誕生する過程には様々な開発ストーリーがあり、発表会では、その技術や開発ストーリーについて紹介。現在96歳の中島平太郎氏も登壇する予定。

 発表会は30日の11時~12時で、受付開始は10時30分から。場所は中野サンプラザ 6階のチャペル。一般来場者も、予約無しで参加できる。

2月に行なわれた「ポータブルオーディオ研究会(ポタ研) 2017冬」で参考展示された、finalの平面振動板ヘッドフォン。実際の製品の外観とは異なる