ニュース

トップウイング、PCや音楽サーバーとUSB接続し、SFPポートを追加する「OPT USB Bridge」

OPT USB Bridge

トップウイングは、PCやミュージックサーバーにSFPポートを追加する「OPT USB Bridge」を7月9日に発売する。価格は44,000円。

USBでPCやミュージックサーバーと接続し、SFPポートを追加できるネットワーク拡張デバイス。「オプティカル・アイソレーションの普及により、SFPポートの重要性が増してきている」との理由から開発された。

「LANポートがあるならメディアコンバーターを用いれば、SFPポートを増設できるように思えるが、複数のLAN信号変換、パルストランスの挿入が発生してしまう。USBを利用することで、ダイレクトにSFPポートを増設できる」のが特徴という。また、これまでSFPポートを使用するには、ネットワーク上流側・機器側の双方にメディアコンバーターを用意する必要があったが、OPT USB BridgeはUSBを活用してSFPポートを増設する新たな選択肢を提案する製品となる。

接続例

USB-SFPアダプターが絶縁機能を十分に発揮するためには、SFPモジュールへの安定した電源供給と、USB信号とSFP信号との高精度な変換が必要。

SFPモジュールは、一見小型デバイスで電力消費が小さいように思えるが、実際には500mW、ものによっては1,000mWの電力消費があるとのこと。さらに、レーザーを扱う性質上、自身の発熱によってレーザー素子の電力消費量が上昇し、しかも変動するというオーディオ的に考えると対策が必要なデバイスだという。

OPT USB Bridgeは、このSFPモジュールの特性に着目。SFPモジュールが正確に動作できるよう電源レーンを強化した。DC電源とSFPポートを近接させ、また、複層基板を採用し、SFPポート電源供給専用の回路層を用意。DC電源は経路長によるインピーダンスの影響を最小限に抑え、SFPモジュールへダイレクトに供給される。複層基板には、耐ノイズ性能の向上という効果もある。

USBバスパワーとDC12V入力の両方に対応。2つの入力は自動的に切り替わり、常にDC12Vが優先される設計。

背面

USB-SFP変換の重要なパーツのクロックには、MEMSクロックを採用。一般的な水晶発振器では、外部からの振動によりドリフトが発生。さらにわずかではあるが通信のドロップ、速度の低下が発生する可能性があるという。そのため、構造的に外部振動による影響を受けづらいMEMSクロックを使用。「音質面でも、微細な音の表現(マイクロダイナミクス)の向上に寄与する」という。

2025年6月現在の対応確認機器は、Roon OS搭載製品、Volumio Motivo、Rivo+、Rivo、Primo、Integro。Windows/Mac/iOS/iPad OS/Androidだが、これらのOSを搭載している製品であっても、製品仕様によっては動作しない場合があるため、購入の前にデモ機貸し出しサービスの利用を提案している。

入出力端子はUSB3.0 Type-B、SFPポート。通信規格はAuto-negotiation 1,000Mbps Full。外形寸法は120×80×28mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は264g。