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トップウイング、SFPとLANを相互変換する「OPT LAN Bridge」
2025年7月2日 14:45
トップウイングは、SFPとLANを相互変換するメディアコンバーター「OPT LAN Bridge」を7月9日に発売する。価格は44,000円。LANケーブルとSFPモジュールを挿し込むことで、一般的なLANケーブルを電気的結合のない光ファイバーによる接続に変換。電気的なノイズの伝搬を根本から遮断するという。
メディアコンバーターが本来の絶縁機能を十分に発揮するためには、SFPモジュールへの安定した電源供給と、LAN信号とSFP信号との高精度な変換の両方が必要という。SFPモジュールは、一見小型デバイスで電力消費が小さいように思えるが、実際には500mW、ものによっては1,000mWの電力消費がある。加えて、レーザーを扱う性質上、自身の発熱によってレーザー素子の電力消費量が上昇し、しかも変動するというオーディオ的に考えると対策が必要なデバイスだという。
OPT LAN Bridgeは、このSFPモジュールの特性に着目。SFPモジュールが正確に動作できるよう電源レーンを強化。一般的にLAN-SFP変換ICを使用するとICのピンレイアウトの関係から、ポートレイアウトはDC電源、LANポート、SFPポートという順番になるが、DC電源とSFPポートとの物理的距離が開くことで、電源インピーダンスが上昇しやすくなるという。
OPT LAN Bridgeでは回路アートワークを工夫することで、DC電源とSFPポートを近接させた。さらに、複層基板を採用し、SFPポート電源供給専用の回路層を用意。DC電源は経路長によるインピーダンスの影響を最小限に抑え、SFPモジュールへダイレクトに供給される。複層基板には、耐ノイズ性能の向上という効果もある。
クロックにはMEMSクロックを採用。ネットワークにおいてクロックは、短期安定性・長期安定性ともに重要だが、水晶発振器では、外部からの振動によりドリフトが発生し、わずかだが通信のドロップ、速度の低下が発生する可能性があるとのこと。MEMSクロックは構造的に外部振動による影響を受けづらく、音質面でも微細な音の表現の向上に寄与するという。
入出力端子はLAN(RJ45)ポート、SFPポート。通信規格は、LANはAuto-negotiation 1,000Mbps/100Mbps/10Mbps Full、SFPはAuto-negotiation 1,000Mbps Fullに対応する。外形寸法は120×80×28mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は258g。