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634EARS、オープンになりスポルテッド材を採用した「MIROAK-II(OP) Japan Limited」
2025年7月2日 11:50
リアルアシストは、634EARSの新製品として、オープンタイプになったダイナミックドライバー搭載IEM「MIROAK-II(OP) Japan Limited」を数量限定で7月5日に発売する。e☆イヤホンとフジヤエービックの取り扱いで、価格は52,800円。
634EARSは、才田武沙志氏によるプライベートブランドとして発足。音を分析的に聴くよりも「音楽」を楽しめるような音作りをポリシーに、その最適解としてダイナミックドライバーモデルに拘った製品を発表している。通常は直販のみだが、初めて一般販売向けにMIROAK-II Japan Limitedを開発。そのオープンタイプを新たに開発したのが「MIROAK-II(OP) Japan Limited」となる。
MIROAK-II(OP) Japan Limitedの変更点は、リア筐体(ボディ部分)がオープンタイプになったこと。さらに筐体背面木材をイタヤカエデ、その中でも珍しいスポルテッド材に変更した事。ドライバ―のチューニングも変更されている。
ダイナミックドライバーは10mm径。インピーダンスは16Ω。ケーブルの入力端子は3.5mmのシングルエンド。イヤフォンは着脱可能で、MMCXを採用している。
ベースとなったMIROAK-II JAPAN Limitedはリア筐体の一部を樹脂からステンレスへ変更し、樹脂部分の素材をABSからレジン素材へ変更したことで硬さと強度が増していた。ABSは形状が歪みやすいことで、振動板を大きく動かしリッチな中低音を再現するが、レジン素材とステンレスに変更したことで形状として歪みにくく硬くなり、振動板の反応が速くタイトになる。シャープで硬質でスリムな音になるのを防ぐため、ダイナミック型ドライバ―部分のチューニングを変更し、ベースとなるMIROAK-II のような太く力強い音と輪郭のあるタイトな音とのバランスを取っている。
また、ドライバ―とフロント筐体内部にかかる圧力を抑制。MIROAK-IIより抜け感を持たせ、木材部分にイタヤカエデを採用することで、木材特有の硬さと、適度な木材の密度の低さ(粗さ)から生まれる、明るくスッキリした音色を再現している。
本来MIROAK-IIの音色は、少し暗めで密閉感があり、ボリュームのあるリッチな中低域が特徴とのこと。MIROAK-II(OP) Japan Limitedでは、オープンタイプとすることで音の明るさや抜け感、軽やかさなどを更に進化させ、全体のバランスを取った音にした。