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XREAL、新光学エンジンで視野角広げた「XREAL One Pro」

「XREAL One Pro」

日本XREALは、従来モデルから光学エンジンを改良し、より鮮明な映像と最大57度の広視野角を実現したARグラス「XREAL One Pro」を、7月24日に発売する。価格は84,980円。2日11時より予約受付を開始している。

予約特典として、ARグラスを使いながら、組み合わせたスマートフォンなどを充電できるアクセサリー「XREAL Hub」がプレゼントされる。

光学系に独自開発の「X Prism」を採用

既発売の「XREAL One」に搭載されている3段階の調光機能、自社開発の空間コンピューティングチップ「XREAL X1」などはそのままに、独自の光学エンジン「X Prism」を搭載した。

「X Prism」を採用したことでFOVを拡げつつ、小型化を実現
これまでの光学エンジン「Birdbath」を採用した「XREAL Air 2 Ultra」

これまでの光学エンジン「Birdbath」から、独自の「X Prism」に改良することで、画面サイズを38%拡大。重さも44%軽量になっている。

視野角(FOV)は従来の50度から57度まで広がり、「まるで自分がその世界に“飛び込んだ”かのような臨場感を生み出す」という。最大画面サイズは428型。

「XREAL One Pro」を掲げる高天夫氏

また従来のBirdbathでは左右や下からの反射による映り込みがあったが、同社のプロダクトマネージャー・高天夫氏によれば、X Prismでは「反射を99%抑える」といい、より鮮明な映像を楽しめる。風景の緑や空の青といった自然界の色彩も忠実に再現し、「よりリアルで臨場感のある視覚体験を実現する」とのこと。

なお、光学エンジンが変更されたことで、XREAL One用のインサートレンズ(処方レンズ)は使用できなくなっている。

最大輝度はXREAL Oneより100nit明るい700nit。内蔵スピーカーはBOSEと共同でチューニングし、よりクリアで繊細、立体的なサウンドを楽しめる。高氏によれば、音質は「XREAL Oneより若干良くなった」とのこと。

そのほかネイティブ3DoFや、3msの低遅延といったXREAL Oneの機能は引き続き利用可能。XREAL Oneを6DoF対応にする単眼カメラアクセサリー「XREAL Eye」も利用できる。

なお、既発売のXREAL Oneは瞳孔間距離(IPD)調整ソフトウェアが内蔵されているが、新型のXREAL One ProはIPD 57〜66cmのMサイズ、66〜75cmのLサイズの2モデルを用意することで「より幅広いIPDに対応した」(高氏)とのこと。公式サイトでは自身のIPDの測定方法を紹介するページも用意されている。