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オンキヨー、DSD 11.2MHzやAtmos、Chromecast対応の7.2ch AVアンプ

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、Dolby AtmosとDTS:Xに対応し、11.2MHzのDSD再生も可能な、オンキヨーブランドの7.2ch AVアンプ「TX-RZ820(B)」を4月下旬に発売する。価格は128,000円。カラーはブラック(B)。

TX-RZ820(B)

 定格出力130W×7ch(8Ω)、最大出力215W×7chのAVアンプ。全チャンネルに旭化成エレクトロニクスの384kHz/32bit ハイグレードDACを搭載し、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFF/Apple Losslessファイルや、ドルビーTrueHD(USB再生)、11.2MHzまでのDSDの再生(USB、ネットワーク再生)に対応する。

 独自開発のフィルター回路「VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)」は、全7チャンネルに搭載。デジタル音声信号のD/A変換時のノイズを除去し、マルチチャンネル再生の空間表現力が向上する。

 HDMIは入力7系統、出力2系統で、4K/60p/4:4:4/24bit対応。HDR信号はHDR10とDolby Visionのパススルーに対応。広色域のBT.2020パススルーにも対応する。

 Dynamic Audio Amplification(ダイナミック・オーディオ・アンプリフィケーション)コンセプトに基いて設計し、専用の大型電源トランスや大容量コンデンサを採用し、瞬時電流供給能力を向上。大口径スピーカーも力強く駆動するとともに、5Hzから100kHzの広帯域再生周波数特性を持ち、ハイレゾ音源も高品位に再生できるという。位相ズレを防ぎ、明確な音像を再現する「ノンフェーズシフト」設計を採用している。

 オブジェクトオーディオ技術のDTS:XとDolby Atmosに対応。独自の音場設定機能「AccuEQ Room Calibration」では、付属の測定マイクにより、スピーカーの数や視聴位置からの距離、低域、クロスオーバー周波数などを測定。部屋やスピーカーシステムに合わせて視聴環境を自動で最適化する。Dolby Atmos対応スピーカーによる天井からの反射音と直接聴こえる帯域の音との間に生じる時間差の位相ズレを補正する「AccuReflex」も備えている。

 無線LANとBluetoothを搭載し、スマートフォンなどを使ったワイヤレスオーディオ再生に対応。AppleのAirPlayもサポートしている。無線LANはIEEE 802.11a/b/g/n対応、Bluetoothの対応コーデックはSBCとAAC。

TX-RZ820(B)の背面

 音楽配信サービスなどを受信して出力できるChromecast機能も本体に内蔵し、ファームウェアのアップデートにより対応予定。手持ちのiPhoneやAndroidデバイスのChromecast対応アプリやWebブラウザのChromeからの操作で音楽を聴ける。インターネットラジオは、radiko.jpやTuneInなどに対応。スマホ用のコントロールアプリ「Onkyo Controller」からの操作も行なえる。

 ワイドFM/AMチューナも内蔵。HDMI以外の入力端子は光デジタル音声入力×2、同軸デジタル音声入力×1系統、アナログ音声入力×7。出力端子はアナログ×2(ZONE2/3)、ヘッドフォン、サブウーファ×2、プリアウト×1。USB×1や、Ethernetも備えている。消費電力は570Wで、待機時は0.1W(スタンバイ)。外形寸法は435×395×201.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は14.0kg。