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EIZO、コントラスト100万:1の4K HDR液晶「ColorEdge PROMINENCE」

 EIZOは、映像制作市場向けに、コントラスト100万:1の31.1型 4K/HDR液晶ディスプレイ「ColorEdge PROMINENCE(プロミネンス) CG3145」を12月に発売する。価格は未定。4月24日から米国ラスベガスで開幕する「NAB Show 2017」に出展する。

ColorEdge PROMINENCE CG3145

 映像制作市場向けのディスプレイで、DCI規格の4,096×2,160ドットのパネルを採用。液晶モニターで世界初の100万:1の高コントラストや1,000cd/m2の高輝度が特徴で、HDR(ハイダイナミックレンジ)映像の制作環境で利用可能な「HDRリファレンスモニター」として提案する。特にHDR映像制作の最終色調整(カラーグレーディング)での利用を想定し、HDRコンテンツ評価に必要な高輝度、高コントラスト、および入出力特性(ガンマ)に対応する。

 HDR方式は、PQ(HDR10)と放送などで用いられるHybrid Log Gammma(HLG)に対応。新型のIPS液晶パネルと、専用の高輝度バックライトユニットの組み合わせにより、明暗比の大きい部分の輪郭がにじむ「ハロー現象」を抑え、HDR映像のカラーグレーディング作業において正しい色評価が行なえるとする。DCI-P3カバー率は98%となる予定、視野角は左右178度。

ColorEdge PROMINENCE CG3145は黒が締まる
ローカルディミング(LED部分駆動)の液晶ディスプレイだと明暗境界がにじむ「ハロー」が発生

 専用調整ソフトウェアの「ColorNavigator NX」による、ハードウェアキャリブレーションに対応。また、24bit LUTにより高精度で階調・色表示を行なう。HDMI入力×2、DisplayPort×2を装備。HDMI入力は50/60pで4:2:2まで、DisplayPortでは50/60pで、4:4:4信号をサポートする。マグネット式の遮光フードも付属する。

HDR映像制作ワークフロー

 新ブランド名のPROMINENCEは、「卓越」、「傑出」、「太陽の紅炎」を意味する英語に由来。EIZOによれば、「宇宙空間で光り輝く太陽のイメージから連想されるように、明暗比の大きい映像をしっかりと映し出す性能を表す意図もある」とのこと。