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強力アンプ搭載ハイレゾプレーヤーAstell&Kern「KANN」、5月19日発売で約13万円

 アユートは、iriver Astell&Kernブランドの新ハイレゾプレーヤー「KANN」(カン)の発売日と価格を決定。5月19日発売で、価格はオープンプライス。直販価格は129,980円(税込)。カラーはAstro Silver(AK-KANN-64GB-SLV)が先に発売され、Eos Blue(AK-KANN-64GB-BLU)は6月の発売予定。

Astell&Kernブランドの新ハイレゾプレーヤー「KANN」Astro Silver

 「KANN」という名前はドイツ語で、英語で“可能”を意味する助動詞の“Can”に相当。強力なヘッドフォンアンプを備え、デュアルメモリーカードスロットを搭載、イヤフォン出力とは別にライン出力を備え、据置きプレーヤーとしても活用できるなど、オーディオの楽しみ方の幅を広げるモデルと位置づけられている。

Astell&Kernブランドの新ハイレゾプレーヤー「KANN」Eos Blue

 800×480ドット、4型でタッチパネルタイプの液晶ディスプレイを装備。内蔵メモリは64GBで、256GBまで対応するmicroSDカード用スロットと、512GBまで対応するSDカード用スロットを装備。最大832GBまでの拡張が可能。

microSDカード用スロットと、SDカード用スロットを装備

 DACは、旭化成エレクトロニクスの「AK4490」をシングルで搭載。DSD 11.2MHzまでのネイティブ再生、PCMは382kHz/32bitまで再生できる。高精度かつ、200Femto秒という超低ジッタを実現する電圧制御水晶も採用。

 大きな特徴は、強力なヘッドフォンアンプを搭載している事。ヘッドフォン出力は3.5mmのアンバランスと、2.5mmのバランスを用意。出力インピーダンスは、3.5mmが0.65Ω、2.5mmが1.3Ωと低インピーダンス仕様になっており、ノーマル/ハイゲインの切り替えも可能。

 ハイゲイン設定時は、アンバランスで4Vrms、バランスで7Vrmsと、AK300シリーズに取り付ける別売アンプ「AK380AMP」に迫る駆動力を持つ。これにより、能率の低いヘッドフォンもドライブできるとしている。ノーマルゲインではアンバランス 2Vrms/バランス 2Vrms。

 ヘッドフォン出力とは別に、専用のライン出力として3.5mmアンバランスと2.5mmのバランス出力を各1系統搭載。ライン出力信号の経路はヘッドフォン出力の経路から独立しているので、「従来製品と比べても、純度の高いライン信号伝送が可能」という。これにより、据置きプレーヤーとしてホームオーディオと接続して楽しむ使い方も想定している。

ヘッドフォン出力とは別に、専用のライン出力も搭載

 その他の機能面では、AK300シリーズと同様に、外部DACなどに向けてUSBオーディオ出力が可能。PCと接続してUSB DACとして使う事もでき、その場合はPCMで384kHz/32bit、DSDは5.6MHzまで対応。DoPでの伝送となる。端子はマイクロUSB。

 充電とデータ転送用にUSB Type-C端子を別に搭載。デジタルトランスポートやUSB DACとしてKANNを使いながら、別のUSB端子から給電し、バッテリ残量を気にせず利用できる。

 DLNAに対応する「AK Connect」機能も備えており、Wi-Fiを通じて同一LAN内のパソコンやNASなどに保存した音楽をストリーミング再生したり、KANNのストレージにダウンロードする事も可能。AK Connect Appをダウンロードしたスマートフォンやタブレットから、KANNのワイヤレス操作も可能。DMP、DMC、DMS、DMRをサポートする。

 Bluetoothにも対応し、aptX HDコーデックをサポート。対応するヘッドフォンなどと組み合わせ、高音質なワイヤレス再生が可能。プロファイルはA2DP、AVRCPに対応。

 6,200mAhのリチウムポリマーバッテリを搭載。最大15時間の再生が可能。9V 1.67Aの急速充電にも対応。対応する市販のUSB ACアダプタを使用すれば、1時間の充電で、約6.5時間の再生が可能。

 筐体の素材はアルミニウム。外形寸法は約115.8×71.23×25.6mm(縦×横×厚さ)で、重量は約278g。

側面