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AK、超弩級DAP「KANN MAX」。クアッドDAC搭載で約20万円

KANN MAX

アユートは、Astell&Kernブランドのデジタルオーディオプレーヤー「KANN」シリーズの第4弾「KANN MAX」を5月28日に発売する。店頭予想価格は199,980円前後の見込み。専用ケースの「KANN MAX Case Black/Khaki Brown/Bluish Green」は各16,980円。Khaki BrownとBluish Greenはアユート直販サイト「アキハバラe市場」限定販売。

専用ケースの「KANN MAX Case Black/Khaki Brown/Bluish Green」

KANNシリーズは、高出力と、低歪み・高SN比を追求したシリーズ。KANN MAXでは、「Engineered to Powerful Perfection」をスローガンとし、これまでのシリーズにおける長所を活かしつつ、さらなる高出力化と共に、軽量化と小型化も実現。ポータビリティーも追求している。

これまで据え置き型ヘッドフォンアンプである「ACRO CA1000」でしか実現できなかった4段階のゲインレベル調整と、バランス接続時最大15Vrmsの高出力をポータブルサイズで実現。ハイインピーダンスの高性能ヘッドフォンも余裕をもってドライブできるという。

それでいて、従来のKANNシリーズで最高の携帯性を誇った「KANN APLHA」よりも薄型・軽量化を実現。「小型化しながらも、電源関連部品をすべて解析し、電源回路を何度も設計し直し、約13時間の連続再生を可能にした」という。

出力は、3.5mm 3極アンバランス(光デジタル出力兼用)、2.5mm 4極バランス出力、4.4mm 5極バランス出力(GND接続あり)を各1系統備える。出力端子からの接触ノイズを最小限に抑えるため、ヘッドフォン端子には一般的なリングではなく、ゴールドPVDコーティング方式を採用した。

出力が上がるとノイズレベルも上がるものだが、KANN MAXではアナログボリュームコントローラーを採用し、豊かなダイナミックレンジをロスなく実現するという。さらに、DAC 部、ボリューム部、アンプ部に分かれたオーディオブロックごとに電源ICを構成し、それぞれのオーディオICに必要な電力を安定的に供給するよう設計。これにより、DC-DC電源の干渉リップルノイズ(電源供給時に発生する揺れ動くノイズ現象)を除去。OPアンプで増幅して聴こえるオーディオノイズを最小限に抑えたという。

前モデルであるKANN ALPHAと同じサイズの限定基板を作成し、12層に分割し、アンプ回路に適用するデバイスの物理サイズを見直すなど、異なる回路設計によって実現した。

背面

ESSの「ES9038Q2M」クアッドDACを搭載。KANNシリーズで初めてDACを左右2基ずつ、計4基搭載した。1つのDACを1つのチャンネルにフルに割り当てられ、「音源の深みや臨場感を最大限に表現する」という。

Astell&Kernが開発した主要回路を一体化したサウンドソリューション「TERATON ALPHA」も組み込まれており、効果的な電源ノイズの除去、効率的な電源管理、歪みの少ない増幅を実現したとする。

TERATON ALPHA

最大PCM 768KHz/32bit、DSD 512(2.4MHz/1bit)までのネイティブ再生に対応。MQAフォーマット音源の再生にも対応する。

Bluetoothに対応し、コーデックはLDACとaptX HDのワイヤレス24bitコーデックに対応。さらに、スマートフォンとBluetoothスピーカーを接続するように、KANN MAXと外部機器をBluetoothで接続する「BT Sink」機能も備える。

同一ネットワーク上にあるPCやスマートフォン、FTPプログラムなどを使用して、ワイヤレスで自由にファイル転送ができる「AK File Drop」が利用可能。

内蔵ストレージは64GB、microSDカードスロットも備え、最大1TBのカードも使用可能。USB-DAC機能や、USBデジタルオーディオ出力機能、DLNAを用いたネットワークオーディオ再生「AK Connect」も使用できる。

動画/音楽ストリーミングサービス「V-Link(Movie/Music)」機能を備え、音楽ストリーミングサービスアプリなどをインストールする「Open APP Service」も利用可能。

ディスプレイは4.1型で、720×1,280ドット。外形寸法は117×68.3×23.6mm(縦×横×厚さ)、重量は約305g。