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FiiO、2.5mmバランス対応プレーヤー「X5 3rd」。DSDネイティブで約4.6万円

 小柳出電気商会(オヤイデ)は、FiiOのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「X5 3rd generation」を5月12日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は46,000円前後。

X5 3rd generation

 FiiO X5シリーズの第3世代。デュアルDACや2.5mmのバランス出力を備え、AndroidベースのUIや3.9型タッチ液晶を採用するなど、X5 2nd('15年発売)から大幅な機能強化を図った。カラーはBLACK、TITANIUM、REDの3色。

(左から)BLACK、TITANIUM、REDの3色展開

 DACチップは旭化成エレクトロニクス「AK4490EN」を2基搭載。DSD 5.6MHzのネイティブ再生が可能で、PCMは最大384kHz/32bitまで対応する。クリスタルオシレータ(TCXO)とローパスフィルタもデュアル構成。TCXOは44.1kHz系と48kHz系にそれぞれ専用のものを搭載し、ジッタの減少やクロック性能を向上。ローパスフィルタには2基の「OPA1642」を採用。アンプICは「OPA426」。出力はバランスが240mW(32Ω)、アンバランスが250mW(32Ω)。

旭化成エレクトロニクスのDAC「AK4490EN」を2基搭載

 イヤフォン出力はステレオミニのアンバランスに加えて、2.5mm 4極のバランス出力を装備。同軸デジタル/アナログ兼用の出力端子も装備する。USB DAC機能も備えるほか、今後のファームウェアアップデートでUSBオーディオデジタル出力もサポート予定。

2.5mmのバランス出力を装備

 再生対応フォーマットは、DSD 5.6/2.8MHz(DFF、DSF、ISO)や、352.8kHzまでのDXD、384kHz/32bitのWAVや、384kHz/24bitまでのFLAC/Apple Lossless/AIFF/APE、96kHz/24bitまでのWMA。MP3やAAC、OGGなどの圧縮音源も再生可能。なお、同軸デジタル出力では、DSDファイルはPCMへ変換される。PCM出力は最大192kHz/24bitまで。DoP出力は今後対応予定。USB DAC機能では、DSD 2.8MHz(PCM変換)とPCM 192kHz/24bitまで対応する。

 デザインや操作系を一新し、上位モデル「X7」と同様に、Android 5.1と3.97型/480×800ドットのタッチスクリーンディスプレイを搭載。音楽専用プレーヤーとして機能する「Pure Music」モードと、Androidアプリが使える「Androidモード」の2つを用意。Pure Musicモード時は他のAndroidアプリを立ち上げないことによる音質向上を実現する。再生アプリ「FiiO Music」には、多彩なエフェクトで音の変化を楽しめる「ViPER Effect」を新たに搭載した。AndroidモードではGoogle Playに対応し、ユーザーによるアプリ追加に対応する。

「Pure Music」モードと「Androidモード」を搭載

 内蔵メモリは32GB。microSDカードスロットを2基備え、最大256GBまでのmicroSDカードを2枚利用できる(サンディスク製カードを推奨)。IEEE 802.11b/g/n(2.4GHz)の無線LANを備え、Bluetooth 4.0に準拠。対応スピーカーやヘッドフォンとワイヤレス接続でき、高音質コーデックのaptXをサポートする。

microSDカードスロットは2基。段差のないフラットデザイン

 内蔵バッテリは3,400mAhで、連続再生時間はアンバランスで約10時間、バランスで約8時間。充電時間は約3時間で、急速充電「Qualcomm Quick Charge 3.0」に対応する。外形寸法は114.2×66.2×14.8mm(縦×横×厚さ)、重量は186g。専用レザーケースが付属する。

付属の専用レザーケース