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クラリオンのデジタルヘッドフォンを岩浪美和氏や佐藤純之介氏がチューニング

 クラリオンは、音響監督の岩浪美和氏らによるフルデジタルサウンドヘッドホン「ZH700FF」のスペシャルチューニングモデル3種を開発し、4月29日、30日に東京・中野で開催される「春のヘッドフォン祭2017」や5月7日に大阪・梅田で開催される「ポータブルオーディオフェスティバル2017 SPRING&SUMMER」に出展する。

ZH700FF

 スペシャルチューニングモデルは、「ガールズ&パンツァー」爆音上映など、映画館ならではの迫力あるサウンドを手掛けてきた音響監督の岩浪美和氏、ランティスの音楽プロデューサーで「ラブライブ!」や「TECHNOBOYS PULCRAFT GREEN-FUND」を手掛けた佐藤純之介氏、オーディオビジュアルライターの野村ケンジ氏の3氏が監修した。

 岩波チューニングは、アニメ作品を中心に活躍する音響監督として「アニメの女の子の声がかわいらしく聴こえること」に注力。「TVやDVD、Blu-rayでアニメを楽しむ方をターゲットに、アニメを鑑賞する際に適したチューニングになるよう調整し、セリフと音楽をバランスよく両立させ、女性の声がかわいらしく、チャーミングに聴こえるようにした」という。

 佐藤チューニングの狙いは「アニソンが明るく楽しく聴こえること」。「どんなアニソンにも対応できるように、オールマイティーな方向性で調整。ドラムのキック、ビートの部分と、ベースのさらにローの部分、弦を弾いた音のさらに下の音の部分を少し盛り上げるとともに、高音域も微調整。楽曲が明るく楽しく聴けるように仕上げた」。

 野村チューニングは、「最新Jポップ“女性ヴォーカル”専用のチューニング」。「元々の歌声を素直に表現した生声に近いイメージを意識しつつ、どこか優しげなどこか心地よい響きのある歌声に調整した」とする。

 ZH700FFは、Dnote技術を採用し、microUSBや光デジタルから入力したデジタルデータを、アナログ変換せずにユニットまで伝送。音源を劣化させずにドライバをダイレクトに駆動するのが特徴。ドライバユニットも独自開発の平面タイプで、歪みの原因となるエッジやダンパーを不要としている。DSPコントロールによるサウンドチューニング機能を備えていることから、今回のスペシャルモデルを実現した。実売価格は14万円前後。

 なお、春のヘッドフォン祭とポタフェス2017 SPRING&SUMMERでは、ZH700FFスペシャルチューニングモデルを体験できるほか、購入も可能。また、購入済みのユーザーがZH700FFを持参すれば、その場で好みのスペシャルチューニングへ書き変えも行なえる。