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LG、世界最大77型の有機ELテレビ「77W7P」。せり出すスピーカー搭載、約250万円
2017年6月9日 11:43
LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機ELテレビ「W7P」シリーズに、77型の「OLED 77W7P」を追加する。有機ELテレビとして世界最大サイズとなり、発売日は6月23日、価格はオープンプライスで、店頭予想価格は250万円前後。
5月に発売された65型を超える大型モデル。65型と同様に、壁面に張り付けるようなデザイン「Picture-on-Wall(ピクチャー・オン・ウォール)」を採用。「まるで宙に浮いているようなデザインで、77型の大画面でありながらも圧迫感を感じることなく、高い没入感を演出する」という。ディスプレイとコンパニオンボックスが分離した構造になっており、ディスプレイ部分の薄さは約6mm。コンパニオンボックスとディスプレイは専用ケーブルで接続する。
パネル解像度は3,840×2,160ドット。視野角は178度。ピーク輝度を25%向上させ、輝度レベル(APL)が50%以下のシーンでの輝度処理も見直したことで、よりコントラスト感を高めている。映像内の明度・輝度を制御する独自のアルゴリズム「高輝度補正」も進化させ、部分的な輝きを際立てて表示するという。
HDR表示はHDR10に加え、Dolby Visionにも対応。放送用のハイブリッドログガンマにもファームウェアアップデートにより対応を予定。「Active HDR」技術を使い、エンコードされたメタデータを活用、Dolby Visionであれば、1フレームごとにメタデータを引き出し、明るさや色を再現。1コンテンツ1メタデータのHDR10でも、フレームごとに活性処理を施し、「本来あるべき色彩へと限りなく近づける」という。ひかり TV、NetflixのHDR10やDolby Visionに対応する。
輝度やコントラスト表現力の向上により、ダイナミックレンジも21 Stops('16年モデルは20 Stops)まで拡張。「夜の星から真昼の太陽まで、迫真のリアリティを実現する」という。画質エンジンは「OLED Mastering Engine」を搭載。
SDRの映像をHDRへと近づける「HDR Effect」も強化。明るい領域と暗い領域で、それぞれ最適に色補正し、コントラストも高品位に引き上げ。「HDR映像に肉迫する、いっそうみずみずしい表現を可能にした」とする。
スピーカーはコンパニオンボックスに搭載。サウンドにもこだわっており、ファームウェアのアップデートによりDolby Atmosにも対応予定。全方位に音が移動するAtmosに最適化するために、新開発のムービングスピーカーを搭載。上方向の音に特化した2基のハイトスピーカーを備えており、テレビの電源を入れるとコンパニオンボックスの上部からせり出してくる。指向性の高いアレイタイプで、音を天井で反射させ、頭上からのサウンドを表現。Atmosの効果を際立たせるという。
ハイトムービングスピーカーに加え、ミッドレンジ+ツイータ、ウーファも搭載。総合出力は60W。
チューナは地上/BS/110度CSデジタルを各2基採用。別売のUSB HDDを接続し、録画も可能。裏番組録画もできるほか、3台までの同時接続にも対応する。ハイブリッドキャストやMiracastにも対応。
HDMI入力×4、コンポーネント/コンポジット入力×1、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン出力×1、USB×3、Ethernetなどを備え、無線LANも搭載。消費電力は810W、年間消費電力量は427kWh/年。外形寸法はパネル部が172.1×0.6×98.9cm(幅×奥行き×高さ)、コンパニオンボックスが146×20.8×8.4~10cm(同)、重量はディスプレイが12.3kg、コンパニオンボックスが13.1kg。