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JDI、ナビ画面とタッチスイッチを一体化した車載向け10.2型ディスプレイ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は、自動車向けにデザイン性やコックピットへの組み込みやすさを高めた、統合コンソールディスプレイパネルを開発。10.2型ディスプレイに独自技術のPixel Eyesを組み込み、シームレスカバーガラスでディスプレイ周辺のタッチスイッチを一体化したもので、2017年12月よりサンプル出荷を開始する。

 開発したディスプレイは対角25.9cmの10.2型で、解像度は1,920×1,080ドット、液晶モードはIPS。輝度は1,000cd/m2、コントラスト比(画面中央)は1,400:1。Pixel Eyesによるタッチ操作に対応する。外形寸法は282.8×19.2×189.3mm(突起部を含まず)。

 表示エリアへのタッチ機能と、その周辺に配置したタッチスイッチのコントローラICを共通化し、同時制御を可能にしている。これにより、エアコンやラジオといった制御スイッチとディスプレイのカバーガラスを一体化でき、シームレスなデザインを実現。コックピットの入力システムユニットとしての組み込みを容易にした。カバーガラスの表面はアンチグレア。

 Pixel Eyesは、タッチセンサー機能をディスプレイに内蔵する独自技術を搭載した製品で、数多くのスマートフォンに搭載されている。グローブをしたままのタッチ操作や、車内での見やすさを確保する光学的な反射低減が可能。多様なユーザーインターフェースの実現が期待でき、車載向けディスプレイへの展開も進める。

 車への複数ディスプレイの搭載は配置が難しく、インテリアデザインの自由度が制約される。今回開発したディスプレイはカーナビと周辺タッチスイッチをシームレスカバーガラスで一体化できるため、デザイン性の可能性が広がるという。今後は曲面ディスプレイへの展開も目指す。