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AudioQuest、新構造で“トルクが大きい”スピーカーケーブル「Brave Heart」
2025年8月25日 10:00
ディーアンドエムホールディングスは、AudioQuestの新スピーカーケーブル「Brave Heart」を発売する。2025年8月25日から受注を開始。価格は2mが712,800円、3mが985,600円。冷間圧接による接合で、赤銅製のスペード型またはバナナ型端子を選択可能。
外見上は、Mythical Creatureスピーカーケーブルとほぼ同じサイズで、外径はわずか0.6mm小さいだけだが、Thunder Birdよりも物理的に扱いやすい設計になっている。これは、正極と負極がそれぞれ独立した円形構造を採用しているため。
内部構造では、Brave HeartはWilliam Tellで使用されているのと同じ高品質なPSC+(Perfect-Surface Copper+ )の単線を、3割多く採用している。方向制御された導体、RFノイズがアクティブ回路に侵入するのを最小限に抑えている。ケーブルの被覆、分岐部、プラグのバレルにRFを伝達する金属は使っていない。
特徴として、「トルクが大きくなる」としており、「ダンピングファクターは大きいほどスピーカーユニットをより制動し、特に低インピーダンスの周波数特性(特に低音域)を持つスピーカーにメリットをもたらす。トルクが大きいほど周波数特性がより平坦になり、導体の量が増えることで、周波数帯域全体でスピーカーインピーダンス値の変動が周波数特性への影響を軽減する」という。
さらに、物理的にトルクが大きくなったことで、Thunder Birdよりオーディオ品質を大きく改善したという。絶縁材の増加と、物理的に正極と負極の導体間の距離が取れるため、高周波ノイズ、磁気干渉を排除しサウンドフォーカスのぼやけ効果を軽減。
カーボン含有PVCの複数層が大幅に厚くなり、新たにグラフェンを追加。ドレインワイヤーの銀の量が12倍に増加することで、RFノイズの消散がさらに改善されている。
ケーブルと接続されたソース、および負荷間の特性インピーダンスの不一致を解消するZERO-Tech技術も投入。「電気信号はストレス無く流れ、音楽が静寂の中から浮かび上がるように再現される」という。72V DBS(ダイエレクトリック・バイアス・システム)を採用している。