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Bricasti Design、ネットワークオーディオを追加したDAC「M1SE mk2」
2017年6月16日 10:02
エミライは、米Bricasti DesignのDAC「M1 Special Edition mk2」を6月下旬より発売する。価格は149万9,000円。
'16年に発売したUSB DAC「M1 Special Edition」にネットワークオーディオプレーヤー機能を追加し、“mk2”に進化したネットワークオーディオ機能付きUSB DAC。なお、発売済みのM1 Special Editionにネットワークオーディオを追加し、“mk2”相当とするアップグレードサービスも実施する。アップグレード価格は15万円。
DACチップにはアナログ・デバイセス製「AD1955」を採用し,モノラル・モードで動作させることで広大なダイナミックレンジを実現。USB入力時には、384kHz/24bitまでのPCMデータと5.6MHzまでのDSD(DSD128)データの再生に対応、ネットワーク入力時は192kHz/24bitまでのPCMと、2.8MHzまでのDSD(DSD64)再生に対応する。
DACチップ搭載のフィルターは使用せず、PCM用に独自に開発したリコンストラクション・アンチ・エイリアス・フィルター(デジタルフィルター)を搭載。9種類のリニアフェーズ・オーバーサンプリング・フィルタと、6種類のミニマムフェース・オーバーサンプリング・フィルタが選択できる。DSD信号の変換も、SHARC DSPチップを用いた独自開発のポストフィルターによるリコンストラクション処理を行なう。
USBとネットワーク(LAN)入力に加え、XLR(AES/EBU)、BNC(S/PDIF)、RCA(S/PDIF)、光デジタルの各デジタル音声入力を備え、最高192kHzまで対応(光デジタルは96kHzまで)。出力端子はXLRバランスと、RCAアンバランスを各1系統装備する。
徹底したデュアル・モノラル設計を特徴とし、左右独立基板を採用し、DAC基板、DDSクロック、アナログ出力回路部に対してそれぞれ左右独立に電源供給する専用電源部を搭載。仮想的に左右のクロストークを存在しないものにするほか、各チャンネルに電力を十分に供給し、デジタルプロセッシングからアナログ出力までのノイズアイソレーションを徹底する。
DAC基板には高周波用低損失素材としてARLON製のガラス/セラミック含有熱硬化性樹脂「Arlon 25N」を採用。フェムトクロックを各チャンネルで独立配置し、DDS(デジタル直接合成発振器)を採用した低ジッタ設計(6ピコ秒)。左右チャンネルのクロック同期は、デジタル処理基板上のSHARC DSPで行なう。
筐体はアルミニウム合金を切削したもので、振動に対する強さや高い温度安定性、良好は放熱性能を兼ね備えている。フット部は、米Stillpointsと共同開発している。消費電力は28W。外形寸法は432×305×64mm(幅×奥行き×高さ)、重量は5.45kg。