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ソニー、NC無線ヘッドフォン「1000X」進化。動きを認識しNC最適化。左右分離型も

 ソニーは31日、ドイツのベルリンで開幕される「IFA 2017」において、ノイズキャンセリングとBluetoothに対応したヘッドフォンの上位機種「1000X」シリーズの新機種を発表。アラウンドイヤーの「WH-1000XM2」、ネックバンド型の「WI-1000X」、左右完全分離型の「WF-1000X」を欧州で9月に発売する。価格は「WH-1000XM2」が約330ポンド/380ユーロ、「WI-1000X」が約300ポンド/330ユーロ、「WF-1000X」が約200ポンド/220ユーロ。

アラウンドイヤーの「WH-1000XM2」

 いずれのモデルも、各ヘッドフォンスタイルにおいて業界トップクラスのノイズキャンセリング瀬能を備えているという。さらに、スマートフォンアプリと連携する事で、NCレベルの調整や、ユーザーの行動に合わせたNCの自動モード切り替えに対応しているのが特徴。

左右完全分離型の「WF-1000X」

ユーザーの行動に合わせてNC機能が変化

 スマートフォンのアプリと連携し、ユーザーの動きを認識する「Adaptive Sound Control」機能を搭載。これにより、ユーザーが止まっているのか、歩いているのか、乗り物に乗っているのかを検出し、それに合わせた設定のノイズキャンセル機能が適用される。

 さらにWH-1000XM2とWI-1000Xでは、周囲の気圧を検出し、それに応じてNC効果を最適化する、世界初の「大気圧最適化」機能も利用可能。

 外部の音を取り込むアンビエントサウンド機能も、細かくカスタマイズ可能となっている。

左右完全分離型も登場

 「WF-1000X」は、左右完全分離型のBluetoothイヤフォンで、6mm径のダイナミック型ドライバを採用。「サイズが非常に小さくてもダイナミックなサウンドが楽しめる」という。

WF-1000X

 イヤフォンを収納するケースがバッテリケースも兼ねており、収納すると本体を充電できる。バッテリの持続時間はNC機能利用時で約3時間、ケースで2回分のフル充電ができるため、最大約9時間の使用が可能。ケースからイヤフォンを取り出すと自動でイヤフォンの電源がONになり、L/Rチャンネルのペアリングも自動で行なわれる。

イヤフォンを収納するケースがバッテリケースも兼ねている

 ネックバンド型「WI-1000X」のイヤフォン部は、9mmダイナミック型ドライバと、バランスド・アーマチュアユニットを組み合わせたハイブリッド仕様。BluetoothはLDACコーデックに対応し、ハイレゾ非対応のプレーヤーから受信した音楽もハイレゾ相当にアップスケーリングするDSEE HXも搭載。独自のフルデジタルアンプS-Master HXも採用している。

 バッテリの持続時間は最大10時間。有線接続も可能でその場合は最大14時間の使用が可能。

ネックバンド型「WI-1000X」

 「WH-1000XM2」は、MDR-1000Xの進化モデル。アンビエントサウンドモード、パーソナルNCオプティマイザ、クイックアテンションモードなどを備えている。

 有線接続で最大40時間、ワイヤレスで最大30時間の使用が可能になった。10分の急速充電で、70分使用する事もできる。