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磁気研究所、秘蔵の二酸化クロムテープ使用のカセットテープ「High Position/Type-II」限定販売
2026年7月24日 17:30
磁気研究所は、高い音質を誇る音楽用カセットテープ「High Position/Type-II」を数量限定、秋葉原の同社直営店舗「MAG-LAB」限定で順次発売する。7月25日から31日まで都内で開催予定のイベント「カセットの日」に出展し、会場にて本製品の実機試聴を行なう。発売日と価格は未定。
磁気研究所では、国内におけるカセットテープの生産設備および製造技術の保全と継承を目指した取り組みを行なっている。今回のHigh Position/Type-IIは、この取り組みの一環として発売。同社秘蔵の二酸化クロムテープ パンケーキを原料とした、希少かつ高性能なテープとしている。
二酸化クロム(CrO2)は、高い保持力を持つ磁性体で、「伸びやかで透明感のある高音域を実現し、繊細なニュアンスや倍音成分まで鮮明に記録できる」という。また、テープ面に微細で均一なクロム粒子を高密度に塗布することで、ヒスノイズを抑え、音楽本来の魅力を最大限に引き出すとのこと。
現在流通している新品のカセットテープは、そのほとんどがType-I(ノーマルポジション)であり、Type-II(ハイポジション)テープ自体が市場に出回ることが滅多にない。加えて、Type-IIの中でも、現在の主流はコバルト系素材を用いたものとなっており、二酸化クロムを使用したテープは入手困難になっている。
二酸化クロムテープを使用したType-IIが少ない理由は、二酸化クロムの磁性体を開発した米国のデュポンがこの技術を特許で縛り、他社がクロムテープを製造・販売するには高額なライセンス料を支払う必要があったため。TDKやマクセル、ソニーなどの日本メーカーはこの特許に触れない独自の技術開発を推し進め、やがてコバルト系磁性体を使用したテープが誕生した。
コバルト系は、二酸化クロムと比較して性能やコスト面など強力な利点があり、1970年代後半から1980年代にかけて日本製コバルト系テープが世界市場を席巻した。そのため、現在市場に残っているType-IIのほとんどはコバルト系となっているのだという。
今回発売するHigh Position/Type-IIは、往年の市場を賑わせた大手メーカーのデザインを彷彿とさせる、黒地に金が映えるシックなインデックスカードに仕上げた。カード表面の一部および裏面には、書き込みができるスペースを設けている。
また、1枚のインデックスシールが同梱されており、こちらも一部書き込み可能。テープの走行性や音質の要となるハーフ(カセットシェル)はこだわりを追求し、イタリア製のシースルータイプを採用した。
カセットの部材は、同社国内拠点の「磁気研カセットラボラトリ」にて組み立てを実施している。
同ラボラトリは、2020年に運用を開始し、年間約2万本のカセットテープ生産を担う国内有数の生産拠点。「老舗企業より継承した設備と、弊社エンジニアの熟練の技を存分に活かし、1本1本のテープを想いを込めて丁寧に作り上げている」とのこと。
- 日時:7月25日(土)〜31日(金) 11時〜21時
- 場所:CASSE渋谷(東京都渋谷区渋谷3-2-13 高橋ビル1階)
- 内容:録音・ダビング体験、カセットDJプレイ、ビンテージ機器展示など
【カセットの日出展情報】





