ニュース

Technics初のオールインワンオーディオ「OTTAVA f SC-C70」。10万円

 パナソニックは、Technicsブランドのハイレゾ対応一体型オーディオシステム「OTTAVA f SC-C70」を10月20日より発売する。価格は10万円。

 2.1chのスピーカーと、天面に搭載したCDプレーヤー、DLNAのネットワークプレーヤー、USBメモリ再生、ラジオチューナを1つの筐体に搭載したオーディオシステム。製品名の「f(フォルテ)」は、「パワフルに音楽を豊かに再生するC70の意図を表現して命名した」という。

 ユニットは、2cm径ツイータ×2、8cm径ウーファ×2、12cmサブウーファ×1の2.1ch仕様。出力は、フロントが30W×2ch、サブウーファが40W。再生周波数帯域は40Hz~50kHzでハイレゾに対応。デュアルロングポートにより低域再生を強化。さらに、ツィータ前面の音響レンズ配置により、高域の指向性を確保している。

ユニット構成。ワンボディでスケール感ある力強い音を目指した

 アンプ部には、リファレンスシリーズの設計コンセプトを継承したデジタルアンプ「JENO Engine」を採用。音声信号をフルデジタルのまま入力からパワー段まで低ジッタ伝送、処理。幅広いスピーカーを理想的な振幅・位相特性でドライブするスピーカー負荷適応処理「LAPC」も搭載している。

 設置場所に合わせ、最適なサウンドに調整する「Space Tune」を搭載。「壁の近くに設置」、「コーナーの近くに設置」など3つのプリセットから選択可能。さらに、iOSアプリと連携した自動音場補正機能を搭載。SC-C70からテストトーンを出力し、iPhoneのマイクで音響特性を測定し、最適な音になるように内蔵DSPで音質を自動調整する。測定した結果は、アプリ「Technics Music」上で管理して本体に保存できる。

 CDプレーヤーは天面に搭載したトップローディングタイプ。天面はアルミ製で、デザイン性と共に剛性を高めている。CDのセッティング時には、カバーをズラしてディスクを入れるといったアナログプレーヤー的な操作感も楽しめる。

トップローディング型のCDプレーヤーを装備

 回路間の干渉を防ぐため、アンプやその他の回路用に、独立した電源回路を用意。ノイズや電源の変動による音質の劣化を低減している。さらに、専用のトランス、アンプ回路を備えたレイアウトとする事で、可能な限りの最短接続が可能になり、ノイズ低減に寄与したという。

 ネットワーク/USBメモリ再生時にはハイレゾ対応で、WAV/FLAC/AIFF/Apple Losslessは192kHz/24bitまで再生可能。DSDも5.6MHzまで再生できる。有線LAN端子に加え、IEEE 802.11b/g/nの無線LAN機能も備えている。AirPlayもサポートし、Bluetoothにも対応する。

背面。無線LANやLAN端子も備えている

 「Technics Music」アプリを用いて、NASやUSBメモリ内の楽曲の操作が可能。Android/iOSアプリを提供する。また、Spotify Connect対応により、Spotify用のスピーカーとしても動作。なお、海外ではTIDAL再生も可能だが、日本で発売されるSC-C70はTIDAL再生を不可としている。

 アナログ音声入力や、光デジタル音声入力も装備。AM/FMラジオも内蔵している。リモコンでの操作のほか、天板のタッチパネルを用いた、再生/停止や入力切替、スキップ操作にも対応。外形寸法は450×280×143mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約7.8kg。

CDプレーヤーは上部に
天板にタッチパネルの操作ボタン
リモコン

 10月20日から2018年1月19日までの購入者を対象にしたオーディオボードプレゼントキャンペーンも実施。期間中にSC-C70を購入し、CLUB Panasonicに登録した人すべてにオーディオボードメーカーと共同開発したというTechnicsオリジナルのオーディオボードをプレゼント。「2万円相当」のボードとのことで、サブウーファを下部に持つSC-C70では音が引き締まる効果が大きいとのこと。

ボード上に設置
底面にサブウーファ
ボードの内部構造

 また、9月21日から東京・大阪のパナソニックセンターで、SC-C70の展示を行なうほか、9月29日に開幕する「2017 東京インターナショナル オーディオショウ」や11月の「オーディオセッション in OSAKA 2017」などのオーディオショウに出展予定。