ビクター、SD画質「Everio」にダブルメモリー搭載の2機種

-ダブルSDスロット型は実売5万円。SD/内蔵16GBモデルも


GZ-MS120/130。本体デザインは共通

3月中旬発売

標準価格:オープンプライス

 日本ビクター株式会社は、ムービーカメラ「Everio」のSD解像度対応モデル2機種を3月中旬に発売する。価格はいずれもオープンプライス。店頭予想価格はSDカードスロットを2基備えた「GZ-MS120」が5万円前後、SDスロット1基と内蔵メモリ16GBの「GZ-MS130」が6万円前後の見込み。カラーはシルバー。

 MS120は、業界初というダブルSDカードスロットを備え、別売の32GB SDHCカードを2枚利用した場合、352×240ドットの「エコノミー」で最長約80時間、720×480ドットの「ウルトラファイン」で約15時間の記録が可能。MS130は、内蔵16GBと別売32GB SDカードを利用すると、エコノミーでは最長約60時間記録できる。メモリ以外の仕様は両機種ほぼ共通。なお、いずれもSDカードは付属しない。

 撮影中に片方のメモリが一杯になった場合、自動で他方のメモリに切り替えて撮影を続ける機能を搭載。MS130の場合は内蔵メモリからSDカード、またはSDカードから内蔵メモリへの引継ぎのどちらにも対応する。

 パソコンと付属ソフトを利用して、YouTubeへ簡単にアップロードできる機能が利用可能。さらに、アップロードする動画にフレームを付加することもできる。また、撮影した動画をワンタッチでiTunesに転送することも可能となっている。

 撮像素子は1/6型80万画素CCD。レンズはコニカミノルタ製で、光学35倍ズーム(F1.8~4.0)に対応。有効画素は16:9動画が46万画素、4:3が49万画素で、画質劣化を防いで最大40倍ズームが可能な「ダイナミックズーム」利用時はそれぞれ55万画素、49万画素となる。静止画(4:3のみ)は有効55万画素。35mm換算の焦点距離はダイナミックズームON時で41~1,435mm、OFF時で36~1,440mm。デジタルズームはMS120が900倍、MS130が200倍。

 撮影フォーマットはMPEG-2で、記録モードは720×480ドットで3種類、352×240ドットで1種類の計4モードとなる。音声はドルビーデジタル2ch。静止画はJPEG。最低被写体照度は3ルクス(ナイトアイ使用時1ルクス)。

 液晶モニタは2.7型/16:9で、12.3万画素。操作には独自の「レーザータッチオペレーション」を採用し、ディスプレイの横にあるタッチセンサーで様々な操作が可能。新たに録画ボタンやズーム操作も加わり、ローアングル撮影がよりスムーズに行なえるという。撮影した動画を、時間情報を元にして本体内で瞬時にグルーピングできる機能や、映画の予告編のようにまとめられるというダイジェスト再生機能も備える。

 USB端子と、AV出力を装備。別売の専用DVDライターを使用することで、パソコンを使用せずDVDにダビング可能。また、付属ソフト「Everio MediaBrowser」により、PCで動画/静止画を一元管理できる。対応OSはWindows XP/Vista。

 付属バッテリ「BN-VF808」使用時の連続撮影時間は約2時間45分、実撮影時間は約1時間45分。外形寸法は55×113×65mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリ込みの重量はMS120が約240g、MS130が約245gで、撮影時重量はいずれも約290g。ワイヤレスリモコンが付属する。


(2009年 2月 19日)

[AV Watch編集部 中林暁]