ソニー、ハンディカム動画対応GPSユニットの新モデル
-液晶/カードスロット搭載。地図上に撮影地点を表示
ソニーは、デジタルビデオカメラ「ハンディカム」などで撮影した動画や静止画に位置情報を付加してPCの地図上に表示できるGPSユニットキットの新モデル「GPS-CS3K」を3月13日より発売する。価格は18,900円。
マップビュー上での動画表示例(地図画像:Google Maps) |
GPS機能を備え、内蔵メモリに位置情報を時刻と共に約15秒間隔で自動記録するポータブルユニット。カバンやポケットなどに入れて持ち歩き、撮影後に付属PCソフト「GPS Image Tracker」で動画/静止画データとGPSのログの時間情報をマッチングさせることにより、撮影した地点を地図上で表示できる。オンライン地図の「Google Maps」などで閲覧可能。
従来モデル「GPS-CS1KSP」(2008年3月発売/15,540円)からの強化として、SDカード/メモリースティック デュオ対応スロットを装備。JPEG静止画へのGPSデータマッチングを本体内で行なえるようになった。なお、RAWや動画については従来と同じくPC上のみとなっている。動画の位置情報については、従来モデルと同様に撮影開始の地点のみマッチングされる。移動しながら撮影しても1つの動画に複数のGPSデータをマッチングさせることはできない。
背面にSDカード/メモリースティック デュオ対応スロットを備える |
新たに、液晶ディスプレイも搭載。GPS電波受信状況や、測位情報(簡易/詳細表示)、電池残量などが表示されるようになった。そのほか、GPS受信感度も従来モデルに比べ向上。バッテリ駆動時間が従来比約1.5倍という省電力化も実現。単3電池1本で15時間(アルカリ電池利用時。ニッケル水素電池では16時間)まで使用できる。
位置情報を付加した静止画/動画は、ハンディカムなどに付属するPCソフト「Picture Motion Browser」(PMB)を使って、オンライン地図のGoogle Maps上に表示可能。移動した軌跡とともに閲覧できる。新たに、Google Earth上でも表示できるようになった。
また、静止画と撮影地点の軌跡を表示した地図については、PMBのマップビュー画面からファイル化し、他人と共有することも可能。オンライン写真管理/共有サービス「Picasa」でも共有できる。そのほか、「GPS-CS3K」に付属するオフライン地図ソフト「Super Mapple Digital Ver.9 for Sony」を静止画の地図アルバムとして利用することもできる。
液晶ディスプレイでのGPS詳細情報表示画面 | 側面の操作ボタン類 | PCとはUSBで接続する |
対応する動画は、PMBが付属するハンディカム/サイバーショット(DSC-M1/M2を除く)で撮影したファイル。静止画は、Exif 2.1以降に準拠するJPEGと、一眼レフのα100/200/300/350/700/900、サイバーショットのDSC-F828/V3/R1で撮影したRAWをサポートする。
そのほかの機能として、液晶テレビBRAVIAの「フォトマップ」機能にも対応。サイバーショットと対応BRAVIAをUSB接続し、位置情報を付加した静止画をスライドショー再生する際に、位置情報を元にした地図も同時に表示される。
GPSログを記録する内蔵メモリの容量は128MB。外形寸法は80×57×23mm(縦×横×厚さ)、バッテリを除く重量は約70g。
(2009年 2月 26日)
[AV Watch編集部 中林暁]