携帯で初音ミクを歌わせる「ミクと歌おう」が開始

-利用料発表/完成曲も配信。「がくっぽいど」も


4月9日開始

利用料:月額315円~


 サーバー上で歌声合成ソフトVOCALOIDを動作させ、ユーザーが携帯電話を使って手軽にバーチャル歌手を歌わせられる、ヤマハ開発のシステム「NetVOCALOID」。それを使ったサービスが4月9日にスタート。利用料などの詳細が明らかになった。

 9日から開始されたのは、クリプトン・フューチャー・メディアの「ミクと歌おう」。インターネットの「ケータイがくっぽいど」の2つ。auの携帯電話のみ対応しているが、「ミクと歌おう」は、i-mode、Yahooケータイ向けサイトも今後開設予定。



■ ミクと歌おう

ミクと歌おう
 「ミクと歌おう」では、用意された楽曲をユーザーが試聴しながら選択。文字制限に沿って歌詞を考え、それを携帯電話で入力。合成ボタンを押すと、サーバー側で処理され、合成が完了するとメールで通知。ユーザーは初音ミクが歌った完成曲を確認/ダウンロードできる。ダウンロードした楽曲は携帯の着信に設定したり、グリーティングとして友人に送信することも可能。

 歌声合成以外のコンテンツも用意。初音ミク、鏡音リン/レン、巡音ルカ、MEIKO、KAITOのキャラクターが歌うオリジナル楽曲が配信されており、着うた、着うたフルとして購入できる。

 月額315円で、50回の歌声合成が可能。サイト内で利用できるポイントも30ポイント支給され、前述の着うたが1曲10ポイント、着うたフルが30ポイントでダウンロードできる。




■ ケータイがくっぽいど

ケータイがくっぽいど

 「ケータイがくっぽいど」は、歌手・Gacktの声をサンプリングした「がくっぽいど」を携帯電話で利用できるサービス。入力した歌詞をがくっぽいどがラップ調で歌う「オリジナルラップ」と、川柳を読み上げる「川柳ぽいど」、入力した名前を読み上げる「名前着ボイス」を用意している。

 「オリジナルラップ」では、「パーティ」、「合コン」、「ラッパー」、「LOVE」などのテーマが用意されており、それによって曲調が変化。ユーザーはいずれかを選択後、16文字ずつ4つのフレーズを入力。合成されたラップを試聴し、気に入れば、タイトルや作者名、コメントなどを入力して完成。作品を公開することもできる。

 「川柳ぽいど」は、川柳の5・7・5を入力すると、それをがくっぽいどが読み上げるもので、公開や作品データのプレゼントも可能。「名前着ボイス」は電話やメールなどの使用用途を選び、名前を入力すると、「○○ちゃん電話だよ」、「○○ちゃんメールだよ」などと、がくっぽいどが呼んでくれるというもの。SMAF形式で書き出されるため、着信音に設定できる。

 月額制で、315円コースの場合は「オリジナルラップ」、「川柳ぽいど」、「名前着ボイス」が合計で30回、525円コースでは50回利用可能。315円コースでは30ポイント、525円では50ポイントも支給される。

 「ミクと歌おう」と同様に、あらかじめ完成しているがくっぽいどによる着うた、着うたフルも配信。既成曲のコピーで、着うたは8ポイント、着うたフルは16ポイントで購入可能。さらに、がくっぽいどが毎日違うことわざを喋る「今日のことわざ」も4ポイントで配信する。

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【4月7日】初音ミクを携帯でも利用可能にする「NetVOCALOID」
-ヤマハ開発。auが「ミクと歌おう」。ゲーム機でも
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090407_110473.html

(2009年 4月 9日)

[AV Watch編集部 山崎健太郎]