パナソニック、P2形式を利用した3D制作システムを開発

-2眼式カメラなどで「高品位な3D映像の制作を促進」


今回開発した2眼式の3D対応P2カメラレコーダ

4月20日発表


 パナソニック株式会社は20日、フルHD/3D映像制作向けの「プロフェショナル用3D映像制作システム」の開発を開始すると発表した。このシステムは2眼式P2カメラレコーダ、3D映像記録機、3Dプラズマディスプレイを用いて、フルHD/3D映像の制作を可能にするもの。

 開発しているP2フォーマット対応のカメラレコーダは2眼式撮像方式を採用し、3D映像撮影が可能。コンパクトなP2カメラにより、「3D撮影の自由度を向上でき、制作者の創造性を生かした高品位な3Dコンテンツの撮影が可能になる」という。

 また、P2を利用した3D映像記録機も開発。フルHD/2chからなる3D映像のレコーディングに対応する。小型化した記録機/編集機を採用することにより、「3D制作現場での高効率プロダクションをサポートする」としている。

 さらに、「3D駆動システム」を搭載し、動画応答性や色再現性にも優れた業務用3Dプラズマディスプレイも開発。左右それぞれの映像をフルHDの動画として再現し、大画面での3D映像視聴が可能。

 同社では制作環境の整備と効率化を目指したシステム開発を行ない、高品位な3D映像コンテンツ制作を促進。すでに提案中のBlu-ray ディスクとプラズマテレビを核とした家庭用3Dシアターシステムで、より多くの3D映像を視聴できるよう取り組んでいくとしている。なお、米ラスベガスで開催中の放送機器展示会「NAB2009」にて、同システムのコンセプト提案を行なっているという。


(2009年 4月 21日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]