パイオニア、カロッツェリアのCDユニット2モデル
-USB端子装備で105,000円。非搭載機やスピーカーなども
パイオニア株式会社は、カロッツェリアブランドのカーオーディオ新製品として、1DINサイズのオーディオユニット2製品と、カスタムフィットスピーカー4製品、サブウーファ、インナーバッフル各1製品を発売する。
オーディオユニット2製品はともに1DINサイズで、CDドライブを搭載し、USB端子も備えたハイエンド機「DEH-P01」とUSB端子非搭載の「DEH-P940」をラインナップ。
スピーカーは17cm径の「TS-J1710A」、16cm径の「TS-J1610A」、10cm径の「TS-J1010A」、16cm×24cmの「TS-6910A」の4モデル、パワードサブウーファは20cm径の「TS-WX210A」、インナーバッフルはトヨタ車用の「UD-K718」を用意する。各モデルの発売時期と価格は下表の通り。
製品 | 型番 | 価格 | 発売時期 |
オーディオユニット | |||
CD/USB/チューナ/アンプ | DEH-P01 | 105,000円 | 6月中旬 |
CD/チューナ/アンプ | DEH-P940 | 52,500円 | 5月下旬 |
スピーカー | |||
17cmコアキシャル | TS-J1710A | 22,050円 | 5月下旬 |
16cmコアキシャル | TS-J1610A | 21,000円 | |
10cmコアキシャル | TS-J1010A | 21,000円 | |
16cm×24cmコアキシャル | TS-6910A | 26,250円 | |
ウーファ | |||
20cmパワードサブウーファ | TS-WX210A | 26,250円 | 5月下旬 |
インナーバッフル | |||
トヨタ車用 | UD-K718 | 26,250円 | 7月下旬 |
■ オーディオユニット「DEH-P01」
CDドライブを搭載する本体部とアンプ部が分離しているユニットで、1DINサイズの本体にはUSB 2.0端子も装備する。音楽CDやCD-R/RWの楽曲再生や、USB 2.0接続したiPodなどのポータブルオーディオプレーヤーの楽曲再生に対応。充電機能やユニット本体からオーディオプレーヤーを操作する「コントロールモード機能」も搭載する。再生対応フォーマットはWMA/MP3/AAC/WAV。フロントにステレオミニのアナログ音声入力端子も備える。
アンプ部は出力50W×6chのMOS FETを内蔵。独立ユニット化を図り、電源部の大型化と放熱効率を向上させることで安定駆動を実現するという。本体部の外形寸法は178×162×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.5kg。アンプ部は178×100×40mm(同)、重量は0.8kg。
内部回路では、従来よりも高速演算処理が行なえる「32bit 浮動小数点DSP」を採用し、オリジナル音源のデジタル信号を劣化させずに、音場調整が可能。またノイズを低減し、幅広いダイナミックレンジを実現するという「24bit アドバンストマルチビット方式DAC」を内蔵するなど、高音質化を図っているのが特徴。ハイエンドのデジタルオーバーネットワークなどを買いやすい価格帯で搭載したモデルとなっている。
各スピーカーの出力のタイミングを自動調整し、音が到達するまでの時間を統一させることができるチューニング機能「オートタイムアライメント&オートイコライザー」を搭載。明確な音像の定位を実現するという。
また「オートイコライザー」は、HIGH/MID/LOW/SWの4ウェイ構成にも対応し、マルチスピーカーシステムの調整を自動で行なえる。さらに、スピーカーの能力を引き出す「L/R独立 4ウェイデジタルクロスオーバーネットワーク」も搭載する。
左右スピーカー間の周波数特性を調整可能なL/R独立 型の「31バンドデジタルイコライザー」も搭載。圧縮オーディオの音質を改善する「アドバンスド・サウンドレトリバー」なども備える。
ディスプレイに有機ELを採用。トラックタイトルなどの情報を日本語で3行表示できる。キーイルミネーションのカラーバリエーションは5色の中から選択可能。
別売のBluetoothアダプタ(CD-BTB10)のフルコントロールに対応。Bluetooth対応のプレーヤーや携帯電話のワイヤレス伝送が可能で、ハンズフリー通話もサポートする。
■ 「DEH-P940」
CDドライブ/アンプを搭載したユニットで、USB端子は非搭載だが、音楽CDやCD-R/RWに書き込んだMP3/WMA/AAC/WAVも再生可能。また、フロントにアナログ音声入力端子を装備し、オーディオプレーヤーを接続しての楽曲再生にも対応する。
アンプ部は50W×4ch。外形寸法は178×164×50mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.5kg。内部DACにTIの「24bit アドバンストセグメント方式DAC」を搭載。ノイズの低減と幅広いダイナミックレンジを実現するという。
「オートタイムアライメント&オートイコライザー」機能も搭載。「オートイコライザー」は、「スタンダードモード」と、「ネットワークモード」(HIGH/MID/LOWの3ウェイ構成時)にも対応し、マルチスピーカーシステムの調整を自動で行なえる。さらにネットワークモード時は、スピーカーの能力を引き出す「L/R独立 3ウェイデジタルクロスオーバーネットワーク」も搭載する。L/R独立型の「16バンドデジタルイコライザー」なども備える。
ディスプレイは有機ELを採用。別売のiPodアダプタ(CD-IB10II)を使用することでiPod内の楽曲をユニット側から操作可能。そのほかにUSB用アダプタやBluetooth用アダプタにも対応する。
■ スピーカーとサブウーファ
TS-J1710A |
カスタムフィットスピーカーは、ウーファとツイータの2ウェイ同軸構造で、幅広い車種に対応する「Jシリーズ」として4モデルをラインナップ。ツイータにも中音域を担わせることで周波数特性の改善、音像定位、歪みの低減を実現した「Open&Smoothコンセプト」を導入し、高忠実度再生を追求しているという。
ウーファは、振動板に「IMXファイバーコーン」採用し、高剛性化を実現。歪みの発生を大幅に抑制し、大振幅時にもたわむことなく入力信号を再現できる。ツイータはハードドームタイプで、高域の指向性を制御するデフューザーを搭載。取り付け位置に応じて、フィンの向きを調整可能なロータリー機構も採用し、明確なステレオイメージの音場再生を実現するという。4モデルの仕様は下表の通り。
型番 | TS-J1710A | TS-J1610A | TS-J1010A | TS-6910A |
ユニット構成 | コーンウーファ+ハードドームツイータ | |||
17cm+3.2cm | 16cm+2.7cm | 10cm+2.7cm | 16×24cm+3.2cm | |
定格入力 | 40W | 30W | 25W | 50W |
再生周波数帯域 | 33Hz~34kHz | 34Hz~34kHz | 39Hz~34kHz | 32Hz~34kHz |
出力音圧 | 91dB | 90dB | 87dB | 92dB |
インピーダンス | 4Ω |
「TS-WX210A」はアンプ内蔵のサブウーファ。出力150WのMOS FETアンプを内蔵する。振動板は20cm径のアルミニウム素材を採用。小容積に対応するとともに、振動板の剛性や強度を向上させたという。
再生周波数帯域は37Hz~200Hz、出力音圧は102dB、重量は3.8kg。手元で音量調整などができる有線リモコンが付属する。
(2009年 5月 8日)
[AV Watch編集部 大類洋輔]