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FIIO、約318gで折りたためる平面磁界型ヘッドフォン「JT7」。約19800円

JT7

エミライは、FIIOの新製品として、独自開発の95×86mm平面磁界ドライバーを搭載した開放型ヘッドフォン「JT7」を12月12日より発売する。価格はオープンで、市場想定価格は19,800円前後。

318gの軽量折りたたみ式デザインを採用し、「平面磁界型ヘッドフォンに革新的な携帯性をもたらした」としている。長時間のリスニングでも負担になりにくく、自宅や外出先でも気軽に使うことが可能。

95×86mm平面磁界ドライバーは、振動板の開発からボイスコイル、磁気回路の制御まで、FIIOが一貫して独自設計を行ない、ブランドとして求めるサウンドを細部までコントロール。広大なサウンドステージと、堂々とした低域表現を実現した。

平面振動板が、素早い振動と繊細な応答特性を最大限に発揮するには十分な薄さが必要。JT7の振動板は、わずか3μmという薄さで、電気信号のごく小さな変化にも正確に反応することで、優れた過渡応答特性と高域信号を明瞭に再現している。

振動板には、独自の弾性補助システム「F.E.S.」(FIIO Elastic System)を採用。振動板の弾性を高めるため、ダイナミックドライバーのエッジ加工を応用し、表面に多次元テクスチャを組み込んだドライバー振動板を使用している。

一般的な平面ドライバーより内部応力を正確に制御できるため、ドライバーは歪みを増すことなく、より自由に動くことができる。その結果、存在感のある力強い低音を実現したという。

高性能な双方向ネオジム鉄ホウ素磁石によって生成される強力な磁場により、92dB/mWの高感度を実現。平面ドライバーに堅牢で十分な駆動力を供給し、出力が小さいオーディオデバイスでも大きく豊かなサウンドを引き出した。

FIIOの平面磁界型ドライバーを採用した「FP3」「FT1 Pro」「FT7」と同じプレミアムプロセスで製造。一般的な方法とは異なり、JT7の製造プロセスは半導体産業で使用される高精度メッキ技術に由来し、ボイスコイルと振動板をシームレスに一体化。これにより、極めて細いコイル配線のほか、コイルの構造的完全性と耐久性を大幅に向上させた。

ヒンジ部分には高強度のグラスファイバー素材を採用。研究開発段階では、伸縮・ねじり・振り・曲げ・引張など、数万回規模の専門的な耐久試験を実施し、すべてのユニットで高い堅牢性を備えた。

人間工学に基づいた多軸ヘッドバンド構造により、イヤーパッドや関節部が柔軟に可動。イヤーパッドとヘッドバンドクッションは取り外しにも対応。

ケーブルは着脱式。3.5mmシングルエンドケーブル、4.4mmバランスケーブルと3.5mm to 6.35mmアダプターを同梱する。ケーブル材質は高純度無酸素銅で、ケーブル長は約1.5m。ヘッドフォン側端子はデュアル3.5mm TRS。

周波数特性は7Hz〜40kHz。インピーダンスは18Ω@1kHz。能率は92dB/mW@1kHz、109dB/Vrms@1kHz。重量は約318g。収納ポーチなどが付属する。