富士通テン、地デジ対応/USB転送可能なHDDナビ2モデル

-フルセグ放送対応の新AVNLiteも


AVN779HD

6月上旬発売
標準価格:336,000円(AVN779HD)
           オープンプライス(AVN669HD/AVN339M)


 富士通テン株式会社は、AV機能を備えたカーナビゲーションシステム「ECLIPSE(イクリプス)」の2009年夏モデルとして、地上デジタルのチューナを搭載した2DINサイズのAVナビ3モデルを6月上旬より発売する。

 HDDタイプのナビが2モデルで、価格はWVGA液晶搭載の「AVN779HD」が336,000円。EGA液晶の「AVN669HD」がオープンプライスで、店頭予想価格は22万円前後の見込み。

 またSDカードを使用するメモリタイプのナビ「AVN Lite」シリーズの新モデルでWEGA液晶の「AVN339M」もラインナップ。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15万円前後の見込みとなっている。


■ HDDナビ「AVN779HD」「AVN669HD」

AVN669HD

 ともに2DINサイズで、7型液晶パネルを採用したHDDナビ。WVGA液晶搭載の「AVN779HD」と、EGA液晶の「AVN669HD」の2モデルをラインナップする。HDDは40GBと共通。DVDドライブを搭載し、DVDビデオや音楽CDの再生が可能。そのほか、MP3やWMAなどの音楽形式にも対応する。

 新機能として、USB接続で音楽データをHDDへ転送することが可能。約11Mbpsの速度で高速転送ができるとしている。転送中のナビ操作にも対応。転送途中でエンジンを切った場合、再度エンジンをかけた時点で続きから転送を再開する「レジューム機能」も備える。USBメモリに保存されているフォルダ構成をそのままHDDへ転送することが可能。

 同じく6月上旬発売の別売ケーブル「IPC109」(6,300円)を使用することで、iPodの接続に対応。iPod内の楽曲や動画再生が可能。操作はナビ本体から行なえる。

B-CASカードスロットを搭載

 本体に地デジチューナを搭載。12セグ放送が視聴できる。地デジの受信にはアンテナ4基とチューナ4基で信号を合成するシステムを採用。本体にB-CASカードスロットも備える。FM/AMチューナも内蔵。

 画質補正回路「Vivid View Processor2」を新たに搭載。輪郭補正やコントラスト補正、彩度補正を行ない、「くっきり、はっきり、鮮やかな高画質映像を実現する」としている。また従来機種同様、デジタルTFT液晶や、本体とディスプレイ間のデジタル伝送機能も搭載する。

 別売のユニット「BTU-109」(6月上旬発売/18,900円)を利用することで、Bluetoothにも対応。Ver.2.0に準拠し、プロファイルはA2DP、AVRCP、HFPなどをサポート。車内でのハンズフリー通話や、携帯電話やデジタルオーディオ内の楽曲のストリーミング再生が可能。またナビ本体からペアリング先を検出する「カンタンペアリング機能」を搭載。

 アンプ部は共通で出力50W×4chのMOS FETを内蔵。AVN779HDは5.1chに対応し、オートタイムアラインメントや、オートパラメトリックEQなどの音質調整機能も搭載。AVN779HDのみ、車載用「ECLIPSE TDスピーカ」の特性を最大限発揮できるように、音響空間を最適にチューニングできる「ECLIPSE TDモード」も備える。AVN669HDは簡易タイムアライメントや、マニュアルでのパラメトリックEQ機能が利用可能。

 ナビ機能として、新たにスマートICを加えたルート検索に対応する。また、渋滞を考慮したルート検索機能も向上。推奨ルートや有料/一般ルートなどと5種類の探索条件に、「渋滞考慮探索機能」ON/OFFを掛け合わせた計10通りの中から、状況に合わせたルート探索が可能。

 外形寸法は180×165×100mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.1kgと共通。

外部との連携を強化

USB転送に対応

別売ユニットでBluetoothにも対応する

ナビ機能も向上


■ メモリナビ「AVN Lite AVN339M」

AVN339M

 地図などのデータ記録媒体に4GBのSDカードを採用した「AVN Lite」シリーズの新モデルで、2DINサイズの7型/EGA液晶を搭載したAVナビ。DVDドライブも搭載。DVDビデオや音楽CDの再生、MP3やWMAなどのフォーマットで書き込んだCD-Rにも対応する。FM/AMチューナも内蔵。別売ケーブル「IPC109」を使用することで、iPod内の楽曲再生も可能。

 特徴として、AVN Liteシリーズとして初めて、12セグ/ワンセグ対応の地デジチューナを装備。本体にB-CASカードスロットも備える。地デジの受信にはアンテナ4基とチューナ4基で信号を合成するシステムを採用。受信しているチャンネルの周波数に応じて最適なアンテナ特性を選択し、安定した受信を行なえるという「アンテナ可変マッチングシステム」も新たに搭載する。

 ディスプレイにはデジタルTFT液晶パネルを搭載。デジタル伝送機能も備える。アンプ部は出力40W×4ch。外形寸法は180×165×100(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.0kg。

AVNLiteシリーズの新モデルAVNLiteモデル初、地デジ12セグに対応

■ 「AVNを核にシェア15%獲得を目指す」

代表取締役 勝丸桂二郎社長

 新製品発表会に、勝丸桂二郎社長が登壇し、同社の2009年度におけるカーナビ事業の展望を発表。「AVNを核に、2008年度比で10%UP、シェア15%獲得を目指す」と説明した。中でも、「AVNにおいては、トップシェアを目指して取り組んでいく」とも述べた。



(2009年 5月 11日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]