パナソニック、HDD録画対応の37型フルHD液晶「VIERA」

-「Rシリーズ」4製品。HDD内蔵で最小幅の17型など


37型モデル
7月1日より順次発売

標準価格:オープンプライス


 パナソニック株式会社は、「VIERA」液晶テレビ新製品として、内蔵HDDに録画が可能な「Rシリーズ」4モデルを7月1日より順次発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。

 なお、Rシリーズとしてプラズマテレビの50/46/42型モデルも7月1日より発売する。詳細は別記事に掲載している。

シリーズサイズモデル名解像度特徴発売日店頭予想価格
Rシリーズ37V型TH-L37R11,920×
1,080ドット
新IPSα液晶
120Hz倍速駆動パネル
内蔵HDD録画(250GB)
ワンセグ持ち出し
7月1日23万円前後
32V型TH-L32R11,366×
768ドット
17万円前後
20V型TH-L20R1IPS液晶
本体カラー2色
(メタルブラック:-K/シャンパンゴールド:-N)
内蔵HDD録画(250GB)
ワンセグ持ち出し
9月15日13万円前後
17V型TH-L17R112万円前後


■ HDD録画対応。SDカードへの「ワンセグ持ち出し」も

 

32型モデル
 37V型は1,920×1,080ドット、32/20/17型は1,366×768ドットのパネルを搭載。20/17型は個室などでの利用を想定したモデルで、本体カラーはメタルブラックとシャンパンゴールドの2色を用意する。

 37/32型は新IPSαパネルを搭載。独自アルゴリズムによるコマ補間とバックライト制御(黒挿入)による120Hz倍速表示で残像低減を行なっている。「動画解像度」は37型が900本、32型が720本。「WコントラストAI」を搭載し、コントラスト比は2モデルとも最大2万:1。20/17型はIPSパネルを使用し、倍速駆動には対応しない。視野角は4モデルとも上下左右178度。

 4モデル共通の特徴として、250GBのHDDを内蔵し、テレビ番組のストリーム録画が可能な点。地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統と地上アナログチューナを1系統装備し、裏番組の録画も行なえる。なお、2番組の同時録画には対応しない。

 

20型のメタルブラック20型のシャンパンゴールド
17型のメタルブラック17型のシャンパンゴールド

 録画方式はMPEG-2 TSをストリーム録画する「標準」と12MbpsのMPEG-4 AVC/H.264で録画する「長時間」の2種類を用意。長時間モードでは地上/BSデジタル放送を最大約44時間録画できる。標準モードでは地デジが最大約31時間、BSデジタルが約22時間(SD番組は約44時間)となる。CMなどで区切る「オートチャプタ」機能や、最長で1時間のタイムシフト録画/再生機能「番組キープ」にも対応する。

 

付属リモコン
 番組表は3/5/7/9/11/15/19チャンネルから切り替え可能で、8日分の表示が可能。チャンネル別表示やジャンル表示のほか、Gガイドの「注目番組」機能に対応。ジャンルやキーワード、人名で番組検索して写真付きで紹介して、録画予約できる。また、あらかじめ好みのジャンルや時間帯を設定することで自動録画される「お好み録画」も搭載。そのほか、リモコンの専用ボタンで予約確認や録画番組再生、ワンセグ持ち出しなどの機能が簡単に呼び出せる「らくらくアイコン」も利用可能。

 なお、HDDに録画したデジタル放送番組のダビング機能は無いが、将来的には対応レコーダに転送してBD/DVDディスクに保存可能なアップデートを行なう予定。対応のDIGAが必要となり、詳細は後日案内するとしている。

 また、ワンセグ放送を12セグと同時に録画する機能も搭載。録画したワンセグ番組をSDカードにダビングして、対応携帯電話などで再生できる。対応機器については同社ホームページで案内しており、VIERAケータイなど100機種以上の機器で再生可能としている。



■ HDMI連動の節電機能搭載

 HDMI入力は37/32型が3系統、20/17型が2系統で、VIERA Linkに対応。対応DIGAへの録画予約や、DIGAの録画番組/Blu-rayビデオの操作がVIERAのリモコンから行なえる。また、新たに追加された「こまめにオフ」で、電源ON/OFFや入力切替に連動した節電操作を可能にする。DIGAのほかに対応AVアンプ、ラックシアターなどとも連動する。

 また、ECOスタンバイ機能も搭載。DIGAの録画番組を見た後に、VIERAのテレビ番組に切り替えるとDIGAは高速起動可能なクイックスタートONのまま電源OFFになる。その後、VIERAの電源もOFFにされるとクイックスタートもOFFになる。また、VIERAの電源を入れた際にDIGAの電源は入らないが、クイックスタートがOFFからONになるため、高速起動が行なえる状態になる。

 37/32型はバックライトの光を効率よく利用する新構造や、回路の集積化、特殊な光学シートの搭載などで、'08年モデル比で年間消費電力量を削減。37型は116kWh/年、32型は90kWh/年とした。

 SDカードスロットを装備し、LUMIXで記録したAVCHD Lite動画や、AVCHD動画も再生可能。JPEG写真の全画面表示にも対応している。4機種とも「アクトビラ ビデオ・フル」に対応し、リモコンのダイレクトボタンからアクセス可能。そのほか、センサーカメラやドアホン、同社製FAX「おたっくす」との連動機能も備えている。

 32型は狭額縁デザインを採用。17型は、録画機能搭載テレビとして業界最小という本体幅461mmを実現している。20/17型は上8度/下3度のチルトにも対応する。

 

【Rシリーズ液晶モデル】
型番TH-L37R1TH-L32R1TH-L20R1TH-L17R1
サイズ37V型32V型20V型17V型
パネル解像度1,920×1,080ドット1,366×768ドット
HDD容量250GB
チューナ地上/BS/110度デジタル×2
地上アナログ×1
入力端子HDMI×3
D4×1
S映像×2
コンポジット×3
アナログRGB
(D-Sub 15ピン)×1
アナログ音声×5
HDMI×2
D4×1
S映像×1
コンポジット×2
アナログRGB
(D-Sub 15ピン)×1
アナログ音声×4
出力端子光デジタル音声×1
ヘッドフォン×1
そのほかの端子モジュラー、Ethernet
スピーカー16×4.2cm×2個
総合出力20W
5cm径×2個
総合出力10W
消費電力130W120W未定未定
年間消費電力量116kWh/年90kWh/年未定未定
外形寸法
(スタンド含む)
(幅×奥行き×高さ)
894×287×611mm777×217×541mm532×180×390mm461×163×350mm
重量(スタンド含む)18kg14kg7kg6.5kg



(2009年 6月 2日)

[AV Watch編集部 中林暁]