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ソニーINZONEから有線イヤフォン「INZONE E9」。FPSで“勝てる音”追求

「INZONE E9」(ホワイト)

ソニーは、ゲーミングブランドのINZONEより、プロeスポーツチームと共同開発した有線ゲーミングイヤフォン「INZONE E9」を、9月5日に発売する。価格はオープン、市場想定価格は18,000円前後。カラーはブラックとホワイト。マイクは搭載していない。

なお同時に発表されたワイヤレスゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」や、INZONE初となるマウス、マウスパッド、キーボードについては、別記事で紹介している。

「INZONE E9」(ブラック)

プロeスポーツチームのFnaticと共同開発したモデル。INZONEブランドのイヤフォン製品としては、完全ワイヤレスの「INZONE Buds」が発売されているものの、特に競技シーンではワイヤレスではなく有線イヤフォンの採用率が100%で、「プロシーンも含めてゲーミング業界を支えるには有線インイヤーイヤフォンが必要」と考えたという。

また、競技シーンで使われる有線イヤフォンのほとんどが、もともとは音楽用として設計されたものだといい、INZONEとして“ゲームに特化した”イヤフォンを投入することで、「プロシーンのゲームチェンジを狙う」としている。

5mm径のコンパクトなダイナミックドライバーを採用し、サウンドはFnaticとともにFPSに最適な“勝てる”音質を追求。「アプリのEQを使わずとも、デフォルトでFnatic監修サウンドにチューニングされている」といい、主に銃声や足音、ボイスチャット音声を強調しつつ、定位感を高めるチューニングが施されている。

2種類のイヤーピースが付属する

eスポーツのオフラインイベントでは観客の歓声も大きいため、イヤフォンには高い遮音性が求められることから、ソニーでは初となる、外気につながる経路を排除した完全密閉構造を採用。

イヤーピースもフィット感を重視したハイブリッドイヤーピース(XS/S/M/XL)に加え、独自のポリウレタンフォーム素材を使うことで遮音に特化したノイズアイソレーションイヤーピース(XS/S/M/L)が付属する。

「INZONE E9」を装着したところ。耳からの飛び出しが少ない構造でイヤーマフとも併用しやすいという

イヤフォンは「エルゴノミックサーフェスデザイン」で耳への圧迫感を軽減。安定性と快適性を両立したイヤーハンガー構造も採用しており、eスポーツイベントなどで見られる遮音性の高いイヤーマフとの併用も、ストレスなくできるという。

付属のオーディオボックス

製品にはUSB Type-C端子を備えたオーディオボックスが付属しており、組み合わせることでPCとデジタル接続が可能。PCアプリ「INZONE Hub」を通じてEQなどの調整ができる。

付属ケーブルのプラグはL型ステレオミニ、イヤフォン側コネクタは着脱可能だがINZONE専用プラグとなっている。ケーブル長は約180cmで、マイクは非搭載。

重さはイヤフォンを含めず約4.7g。上述のオーディオボックスやイヤーピースのほか、キャリングケースなどが付属する。

付属のキャリングケース
キャリングケースの収納イメージ

なお、このINZONE E9と同時発表されたゲーミングヘッドセット「INZONE H9 II」は、人気FPS「VALORANT」の国内大会である「VALORANT CHALLENGERS JAPAN(VCJ)」の公式ゲーミングギアにも採用された。

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