パナソニック、500GB HDD内蔵プラズマTV「VIERA R」
-簡単録画+SDワンセグ出力。17~50型LCD/PDPで7モデル
パナソニック株式会社は、HDDレコーダ機能を内蔵したプラズマ/液晶テレビ「VIERA Rシリーズ」7モデルを7月1日より順次発売する。プラズマは1,920×1,080ドットのフルHDパネルを搭載した50/46/42型の3モデルをラインナップし7月1日より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格50型のTH-P50R1が39万円前後、46型のTH-P46R1が33万円前後、TH-P42R1が28万円前後の見込み。
型番 | サイズ | 種類 | 解像度 | HDD | 発売日 | 店頭予想価格 |
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TH-P50R1 | 50V型 | プラズマ | 1,920×1,080 | 500GB | 7月1日 | 39万円前後 |
TH-P46R1 | 46V型 | 33万円前後 | ||||
TH-P42R1 | 42V型 | 28万円前後 |
プラズマ以外にも、17~37型の液晶4モデルをラインナップ。プラズマの42~50型では500GB HDDを、17~37型では250GB HDDを搭載し、地上/BS/110度CSデジタル放送のストリーム録画が可能。また、ワンセグ持ち出しや、お好み録画にも対応。アクトビラビデオ・フルにも対応する。
TH-P46R1 | TH-R42R1 | 液晶4モデルを含む7モデルをラインナップ |
■ ネオ・プラズマパネルでコントラスト4万:1を実現
プラズマモデルでは、1,920×1,080ドットのフルHD「ネオ・プラズマパネル」を採用。動画解像度を1,080本と高い動画応答性能を実現するとともに、新開発の電極構造や、ダイナミックブラックレイヤーの採用により、発光効率を向上。コントラスト比は4万:1を実現している。
パネル前面には外光の映り込みを低減するというクリアピクチャーパネルとし、映り込みを抑えながらもプラズマならではのつややかな映像再現を可能としたという。また、HDTV規格(BT-709)の色域を100%カバーするとともに、Deep Colorやx.v.Colorにも対応している。
映像エンジンも新開発の最大18bitデジタル信号処理回路とし、階調表現力を向上。3次元色空間補正やコントラスト補正機能により、ナチュラルなスキントーンを実現。コントラストマネジメント機能やインテリジェントエンハンサーも搭載する。
また、新パネルの採用や回路の集積化により、HDD録画対応の従来モデル「PZR900シリーズ」に比べて、大幅に年間消費電力量を削減。50型で38%減の260kWh/年、46型で46%減の220kWh/年、42型で48%減の200kWh/年に削減した。■ デジタルWチューナ搭載でHDD録画。DIGAへのダビング対応も予定
地上/BS/110度CSデジタルチューナを2系統と地上アナログチューナを1系統装備し、デジタル放送視聴中に裏番組を録画することも可能。なお、2番組の同時録画やアナログ放送録画には対応しない。番組表は3/5/7/9/11/15/19チャンネルから切り替え可能で、8日分の表示が可能となっている。
録画方式はMPEG-2 TSをストリーム録画する「標準」と12MbpsのMPEG-4 AVC/H.264で録画する「長時間」の2種類を用意。500GB HDD搭載モデルで地上デジタル放送を最長約91時間録画可能としている。CMなど録画番組のシーンの切り替わりを検出して、チャプタを設定する「オートチャプタ」機能も備えている。一時席をはずす場合に、バッファリングを行なう「番組キープ」にも対応。最長で1時間の番組キープが可能となっている。
番組表はチャンネル別表示やジャンル表示が行えるほか、Gガイドの「注目番組」機能に対応。ジャンルやキーワード、人名で番組検索して写真付きで紹介して、録画予約も可能となっている。また、好みのジャンルや時間帯を設定しておくことで、自動的に該当ジャンルの番組録画を行なう「お好み録画」も搭載している。
なお、HDDに録画したデジタル放送番組については、現時点ではダビングする機能を有していない。しかし、将来的には対応レコーダに転送してBD/DVDディスクに保存可能なアップデートを行なう予定としている。対応のDIGAが必要となるが、詳細については後日案内するとしている。
録画機能をまとめた「らくらくアイコン」機能も装備。リモコンの専用ボタンを押すことで、ジャンル検索、注目番組、お好み録画一覧、予約一覧、ワンセグ持ち出しの各項目を簡単に呼び出して利用できる。
また、地上デジタル放送のワンセグを同時に録画する機能も搭載。録画したワンセグ番組をSDカードにダビングして、対応携帯電話などで再生できる。100機種以上の機器が対応予定とており、同社で動作検証後、対応機器リストを更新する予定。
HDMI入力も装備し、VIERA Linkに対応。対応DIGAへの録画予約やDIGAに録画した番組をテレビのリモコンから操作可能。またBlu-ray Discの再生などの操作も可能となっている。
■ 省電力機能も強化
HDMI入力は3系統装備し、VIERA Linkも強化。新たに「こまめにオフ」機能が追加された。これはVIERAの視聴状態に応じて、接続した対応機器の電源を自動でOFFにするだけでなく、たとえばDIGAの録画番組を観終わった後、VIERAでテレビ放送視聴に切り替えた場合に、自動的にDIGAの電源をオフにするなどの節電操作を可能にする。DIGAだけでなく、同社の対応AVアンプやラックシアターなどとも連動動作する。
リモコン |
また、ECOスタンバイ機能も搭載。DIGAの録画番組を見た後に、VIERAのテレビ番組に切り替えるとDIGAは高速起動可能なクイックスタートONのまま電源OFFになる。これで、VIERAの電源もOFFにされるとクイックスタートもOFFになる。また、VIERAの電源を入れた際にDIGAの電源は入らないが、クイックスタートがOFFからONになるため、高速起動が行えるようになる。
SDカードスロットも装備し、LUMIXで記録したAVCHD Lite動画や、AVCHD動画も再生できる。JPEG写真の全画面表示も行なえる。VIERA Linkではセンサーカメラやドアホンとの連携機能や、同社製FAX「おたっくす」の受信FAXをVIERAで確認する機能も備えている。
Ethernetも装備。アクトビラビデオフルに対応する。HDMI以外の入力端子は、D1×1、S映像×2、コンポジット×3、アナログ音声×5(RCA×4、ステレオミニ×1)、アナログRGB(D-Sub15ピン)×1。光デジタル音声出力や、ヘッドフォン出力も装備する。
品番 | TH-P50R1 | TH-P46R1 | TH-P42R1 |
サイズ | 50V型 | 46V型 | 42V型 |
解像度 | 1,920×1,080ドット | ||
HDD容量 | 500GB | ||
消費電力 | 576W | 536W | 483W |
年間消費電力量 | 260kWh/年 | 220kWh/年 | 200kWh/年 |
スピーカー | 16×4cm×2 | ||
音声最大出力 | 総合20W | ||
入力端子 | HDMI×3 D4×1 コンポジット×3 S映像×2 アナログ音声×4 アナログRGB(D-Sub 15ピン)×1 | ||
出力端子 | コンポジット S映像 アナログ音声 光デジタル音声 イヤフォン | ||
その他の端子 | モジュラー Ethernet | ||
外形寸法 (スタンド含む 幅×奥行き×高さ) | 1,218×401×813mm | 1,132×401×766mm | 1,029×332×702mm |
重量 (スタンド含む) | 約36kg | 約33kg | 約29kg |
(2009年 6月 2日)
[AV Watch編集部 臼田勤哉]