JAXA、「かぐや」が超低高度で撮影した映像を公開

-高度約11kmからの映像など。YouTube HDでも配信


超低高度からのスナップショット。RYDBERG(リュードベリ)クレータ付近
(C)JAXA

6月3日公開

 


 日本放送協会(NHK)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は3日、月周回衛星「かぐや」(SELENE)のハイビジョンカメラで撮影した低高度からの映像をJAXAホームページの「デジタルアーカイブス」に掲載したと発表した。

 「かぐや」はNHKのハイビジョンカメラを搭載し、高度100kmを周回しながら観測やハイビジョン撮影を行なってきたが、2月からは高度約50km、4月からは約10~30kmまで接近して運用が行なわれている。

 今回公開されたのは4月16日に撮影された高度約11kmの映像と、4月22日撮影の「アントニアジ」と呼ばれる場所(高度約21~22km)の映像。Windows Media Player/Real Player/QuickTimeで視聴できる。解像度は320×240ドット。また、YouTubeでも配信され、高画質版の「HD」でも視聴できる。今後も低高度で撮影したその他の映像について順次JAXAのデジタルアーカイブスで公開予定としている。

 公開された映像の撮影場所、時間などは下表の通り。

撮影場所等撮影日時(GMT)撮影地点「かぐや」の飛行高度
低高度(近月点)4月16日 22時58分
~23時
南緯45度、東経263度-262度付近
~南緯52度、東経263度-262度付近
高度約11km
アントニアジ4月22日 11時30分
~11時32分
南緯64度、東経188度-186度付近
~南緯70度、東経188度-184度付近
高度約21~22km


(2009年 6月 4日)

[AV Watch編集部 中林暁]