シャープとソニーの液晶合弁、期限内の契約締結に至らず

-合弁設立の方針や、堺工場10月稼働は変わらず



 シャープ株式会社とソニー株式会社は、6月中の合弁契約締結を目指していた大型液晶パネル/モジュールの生産/販売合弁会社について、契約締結に至らなかったことを明らかにした。

堺工場の10月稼働に変更はなし

 両社は2008年2月26日に、世界初の第10世代マザーガラスを採用する大型液晶パネル及び液晶モジュールの製造・販売を行なう合弁会社設立に関する意向確認覚書を交わし、法的拘束力を有する合弁契約を2008年9月30日までに締結する予定だった。しかし、期限内に契約には至らず、2009年1月に「世界経済の変化を受け、合弁会社設立予定時期を当初より1年程度延期し、2010年3月までとすることで相互に意向を確認した」と変更。両社で継続協議しながら、合弁会社設立のための契約を2009年6月30日までに締結合意することを目指す、としていた。

 今回も期日中の合弁契約締結には至らなかったが、合弁会社設立を設立する方針は、両社とも変わっていないとする。シャープは「契約締結には至っていないのが、協議は継続している。双方にとって有益なものになるよう交渉を続ける」と説明。ソニーでも「合弁会社設立という基本方針は変わっていない」としている。

 なお、シャープが大阪 堺市に建設中の液晶パネル新工場については、2009年10月に稼動開始というスケジュールに変更は無いという。


(2009年 6月 30日)

[AV Watch編集部 臼田勤哉]