10月6日開幕「CEATEC JAPAN 2009」の開催概要を発表

-コンテンツ体感ゾーンを新設。土曜は登録なしでも無料


実行委員長の瀧本純右氏

期間:10月6日~10日

会場:幕張メッセ

入場料:一般1,000円、学生500円
※事前登録で無料/10日(土)は完全入場無料


 CEATEC JAPAN実施協議会は16日、IT・エレクトロニクスの総合展示会「CEATEC JAPAN 2009」の開催概要を発表した。

開催要項

 会期は10月6日から10日までの5日間で、会場は幕張メッセ 1~8ホール。会期5日間で20万人を見込む。2008年の来場者数は19万6,630人。

 入場料は1,000円で、事前登録者は無料になる。7月17日より公式ホームページにて、事前登録受付を開始する。なお10日土曜日は、登録の有無に関らず、完全入場無料となる。

 7月16日現在で、429社/団体(うち海外:18カ国/地域から165社/団体)、2,105小間の出展が決定。海外出展者の内訳を見てみると、アジア地域(7カ国/地域)が107社、中東地域(1カ国)が1社、北米地域(1カ国:米国)が23社、ヨーロッパ地域(8カ国)が33社、大洋州地域(1カ国)が1社となっており、「欧州からの出展数が米国を抜いたのが今年の特徴」(瀧本純右実行委員長)だという。

10日は入場無料。子ども向けイベントも海外からの出展数

■ NHKブースでは近未来の放送スタイルやテレビ技術を紹介

 開催10周年を迎えるCEATEC。「デジタルコンバージェンスが明日をつくる、未来へつなぐ。」を今年のテーマに、最先端のIT・エレクトロニクス技術を幅広く紹介する。会場は幕張メッセ 1~8ホールを使用。「デジタルネットワーク」と「電子部品・デバイス&装置」の2ステージを中心に展示を行なう。

今年のテーマ幕張メッセの1~8ホールを使用し、様々な展示を行なう

 

「デジタルネットワーク」では最先端の映像技術を展示

 「デジタルネットワーク」では、地上デジタル放送の完全移行に向けて技術革新が進む薄型テレビや、次世代のコンテンツ再生技術などを中心に映像の楽しみ方を根本から変える技術サービスを紹介。急速に進化している3D映像技術、4K映像技術などの最先端の映像技術も展示する。

 IPTVと関連サービスの紹介や、NHK/JEITAブースでの「近未来体験空間。~放送の過去から未来~」をテーマとする、時代の先を見据えた新しい放送のスタイルや次世代テレビ技術の紹介も予定しているという。

 さらに、「HATS PLAZA(HATS 推進会議)」では、最先端技術の粋を集めた情報通信端末、およびインフラでの新サービスの紹介や、各種ネットワーク相互接続を紹介。身体の不自由な人や高齢者などがより便利に利用できる端末・サービスを紹介する「アクセシビリティ PLAZA(情報通信アクセス協議会)」も展開。

 WiMAXや、第3.9世代携帯電話と呼ばれるLTE、DLNA、NGN、PLCなど、様々な最新ネットワーク規格を体験できる機会も提供する予定だという。

「電子部品・デバイス&装置」では「日本のものづくり」をテーマに展開

 「電子部品・デバイス&装置」では、世界が誇る「日本のものづくり」をテーマに、最先端の電子部品や技術を紹介する。全国自治体/地域のIT・エレクトロニクス産業を促進し、地域関連企業を紹介する「NIPPON Innovation Plaza」なども展開。昨年と同数の企業が参加予定だという。

 また、技術分野の拡大に伴い、社団法人日本電機工業会(JEMA)、社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)が協賛として参画。各団体の関連企業の来場促進により、ビジネス展示会としての位置づけをさらに強化するとしている。



■ BDなどコンテンツを体感できるゾーンを新設

「コンテンツエクスペリエンスゾーン」を新設

 特別展示として、コンテンツとサービスが体感できる「コンテンツエクスペリエンスゾーン」を新設。映画や3D映像、音楽などのソフトを中心に、Blu-ray Disc、IPTV等の今後利用が広がる新メディアが体験できる場を提供していくという。映像とともに重要な要素である音を体感できる「リスニングルーム」も用意する。昨年同様、「JAPAN 国際コンテンツフェスティバル(CoFesta)」の「ライフコンテンツ フロンティア」も開催。

 また、10周年を機に「Challenge! 豊かな暮らしと低炭素社会への挑戦」を主催者メッセージとして発信。今年も地球温暖化対策への取り組みなどを紹介する「グリーンITパビリオン」を実施する。

 グリーンIT推進協議会により、省エネへの取り組みに優れた企業の技術やサービスなどを表彰する「グリーンITアワード」を開催するほか、企業による展示や、シンポジウムも実施。さらに、アジア各国の政府/団体のグリーンIT関係者を招いた国際会議「グリーンITフォーラム」も開催する。

主催者メッセージ「Challenge! 豊かな暮らしと低炭素社会への挑戦」グリーンIT推進協議会の小山徹運営委員長

 キーノートスピーチも実施。10月6日のパナソニック大坪文雄社長の講演を皮切りに連日開催する。


■ 10日の土曜日は完全入場無料

 新しく提案された10月10日(土)の“完全入場無料”は、平日に仕事などで来場できない人や、平日来場しても見学時間が足りないといった人など、土曜開催のニーズに応えたものと説明。

 この日に合わせ、次世代を担う子どもたちや学生向けの主催者企画「ジュニア&キッズ電子工作教室」、「学生のための仕事研究サポートイベント」を実施。出展企業ブースでも各種イベントを用意し、家族連れなどでも楽しめる会場づくりを行なうとしている。

JEITA 半田力専務理事

 また、会場に訪れた子どもたちや学生など一般客向けに「初めて来た人に、短い時間で面白い展示を回って頂くために、パンフレットなどを用意する」(JEITA 半田力専務理事)といった準備も行なっていくという。

 グローバルパートナー「IFA 2009」の概要も合わせて発表された。コンシューマ向けエレクトロニクスや白物家電の総合展示会で、会期は9月4日から9月9日までの6日間。会場はドイツ ベルリンの国際見本市会場。



(2009年 7月 16日)

[AV Watch編集部 大類洋輔]